注文住宅事業を手掛ける神戸都市開発(神戸市)は、太陽光発電と電気自動車を活用してエネルギーの自給自足を図る「完全自立型住宅」を発表。太陽光発電とEVの蓄電池を活用して「電気代ゼロ」を実現するという。
注文住宅事業を手掛ける神戸都市開発(神戸市)は、太陽光発電と電気自動車を活用してエネルギーの自給自足を図る「完全自立型住宅」の販売を2019年2月から開始した。ブランド名は「ArchLoop(アーキループ)」で、V2H(Vehicle to Home)システムを活用してEVの蓄電池を定置型蓄電池のように利用する。
アーキループは、太陽光発電で発電した電力をEVの蓄電池に貯め、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)で制御しながら賢く電力を利用する仕組み。V2Hシステムは三菱電機の「SMART V2H」採用した。EVは定置型蓄電池の約10倍の電気を貯めることができるため、一般的な住宅の3〜4日分の消費電力量を蓄電できるという。
夜間や雨の日など太陽光パネルで発電できない場合でも、V2HシステムによりEVに貯めた電気を家庭内電力に利用できる。また、災害時や停電などの商用系統からの電力供給が途絶えた場合もライフラインを確保できる。
神戸都市開発の試算によると、標準的な出力4kW(キロワット)の太陽光発電(出力4kW)を搭載し、1日当たりの太陽光発電量15.6kWh(キロワット時)の発電量と、EVに蓄電した40kWhの電力量があれば、1日の電力需要(想定14kWh)を賄うことが可能であり、「電気代ゼロ」を実現するとしている。
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