青森県に新たな地熱発電所を計画、オリックスが掘削調査を開始自然エネルギー

オリックスが青森県風間浦村および青森市で、地熱発電の事業性検証のための掘削調査を開始したと発表。2020年2月までのをめどに、地熱資源の確認のための掘削調査を実施する。

» 2019年06月26日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 オリックスは、このほど青森県風間浦村および青森市で、地熱発電の事業性検証のための掘削調査を開始したと発表した。石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)による「平成31年度地熱発電の資源量調査事業費助成金交付事業」の採択を受け、地熱資源の確認のための掘削調査を実施する。期間は2020年2月までの予定。

 オリックスは、地熱、太陽光、風力、バイオマスなどの再生可能エネルギーによる発電事業を積極的に展開している。地熱発電は、グループで運営している温泉旅館「別府杉乃井ホテル」(大分県別府市)において自家用では国内最大規模となる最大出力1900kW(キロワット)の地熱発電所を保有・運営する他、八丈島で公募採択された地熱発電事業で2022年の運転開始を目指して調査を進めるなど、国内複数カ所で開発を推進している。

「別府杉乃井ホテル」の地熱発電設備 出典:オリックス

 2017年には米国の上場地熱発電事業会社Ormat Technologies, Inc.への出資と共に戦略的に提携し、主に日本とアジア地域で、それぞれの専門性や事業基盤を融合した地熱発電事業を検討している。今後も蓄積してきた知見を生かし、地熱のみならず太陽光や風力などの事業開発・運営を積極的に推進する方針だ。

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