リコーがA3複合機を再エネ100%で生産、RE100の達成へ前進太陽光

リコーは、RE100の達成に向けた取り組みの一環として、A3複合機の組み立て生産に使用する全ての電力を、100%再生可能エネルギー由来の電力で賄うと発表した。

» 2019年08月20日 09時00分 公開
[スマートジャパン]

 リコーは2019年8月5日、RE100の達成に向けた取り組みの一環として、2019年度から、A3複合機の組み立て生産に使用する全ての電力を、100%再生可能エネルギー由来の電力で賄うと発表した。RE100は、事業運営に必要な電力を100%再生可能エネルギーで調達することを目標に掲げる企業が加盟する国際的なイニシアチブである。

 対象となる生産拠点は、中国の2拠点、タイ、リコー・インダストリー(東北事業所)、リコー環境事業開発センターであり、これら拠点でも徹底的な省エネ活動を進めてきた。今回、A3複合機の組み立て生産を行う全社屋、および静岡県御殿場市のリユース・リサイクル拠点の使用電力を再生可能エネルギーで賄うことにより、再生機を含む全てのA3複合機の組み立て生産に使われる電力が100%再生可能エネルギー由来になるという。

静岡県にあるリコー環境事業開発センター 出典:リコー

 A3複合機を組み立て生産する全社屋において、2019年度購入する電力量に見合う再生可能エネルギー電力証書「I-REC」および再生可能エネルギー由来の「J-クレジット」の購入契約を締結(計37ギガワット時/年)している。2019年度の購入電力量が確定した後に証書を償却し、クレジットを無効化する。

 リコーグループは、2017年4月にRE100への参加を宣言し、欧州の販売会社9社やフランスの生産会社のリユース・リサイクル工程で使用する電力を100%再生可能エネルギー由来に切り替えた。また、国内販売会社であるリコージャパンの岐阜支社では、年間のエネルギー消費量をゼロに近づけ、75%以上省エネを達成した建物の証である「Nearly ZEB」の第三者認証を取得するなど、省エネと再生可能エネルギーの積極活用を進めている。

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