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» 2019年10月25日 07時00分 公開

電力供給サービス:CO2排出をゼロとみなせる都市ガス、東京ガスが日本初となる供給へ

東京ガスが都内のビル施設に対し、CO2排出量をゼロとみなすことができるカーボンニュートラル都市ガスの供給を発表。カーボンニュートラル都市ガスの供給は日本初という。

[スマートジャパン]
丸ビル(東京都千代田区) 出典:東京ガス

 東京ガスは2019年10月23日、丸の内熱供給とCO2排出量をゼロとみなすことができるカーボンニュートラル都市ガスの供給に関する基本合意書を締結したと発表した。2020年3月より、三菱地所が所有する東京都千代田区のオフィスビル2棟に供給する。契約期間は2025年2月末までの5年間。日本国内においてカーボンニュートラル都市ガスを供給するのは初の事例という。

 カーボンニュートラル都市ガスは、東京ガスがシェルグループから購入したカーボンニュートラルLNGを活用したもの。このLNGは、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生するCO2を、シェルグループの保有するCO2クレジットで相殺(カーボン・オフセット)している。そのため、このLNG由来の都市ガスを利用する場合でも、CO2排出量をゼロとみなせるメリットがあるという。

 今回東京ガスと契約を結ぶ丸の内熱供給は、2020年3月から「丸の内ビルディング(東京都千代田区)、以下丸ビル」に導入されている固体酸化物形燃料電池(SOFC)と、「大手町パークビル(東京都千代田区)」で利用しているガスエンジンコージェネレーションシステム(CGS)それぞれで使用する都市ガスの全量について、カーボンニュートラル都市ガスを使用する計画だ。

 丸ビルでは2019年3月から三菱日立パワーシステムズ製のSOFCとマイクロガスタービンを組み合わせたハイブリッド発電システムを導入しており、このシステムで発電した電力をビル内の一部で利用している。大手町パークビルは同ビル内の地域冷暖房プラントに2017年2月にから都市ガスによる発電と、その排熱を活用できるヤンマーエネルギーシステムCGSの導入と運用を開始。両ビルのシステムで利用する都市ガスをカーボンニュートラルなものとすることで、CO2排出量のさらなる削減を目指す狙いだ。

丸ビルに導入されている燃料電池とマイクロガスタービンのハイブリッド発電システム 出典:三菱日立パワーシステムズ

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