地域の未利用材で4500世帯分を発電、自然電力が鹿児島県にバイオマス発電所自然エネルギー

自然電力が鹿児島県さつま町において、同社グループ初となる木質バイオマス発電所を建設。燃料となる木質チップの大部分は、地域の未利用木材を活用する。

» 2020年01月31日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 自然電力は2020年1月17日、鹿児島県さつま町において、同社グループ初となる木質バイオマス発電事業「さつま町バイオマス発電所」を2020年5月に着工すると発表した。完工は2021年夏の予定である。

photo 立地協定調印式の様子, 出典:自然電力

 本発電所で使用する燃料の木質チップは、併設されている「さつま町バイオマス燃料合同会社」で製造する。同社は、2020年1月16日付けでさつま町と立地協定を締結している。木質チップの大部分は地域の未利用木材から製造し、年間約3万トンを活用する予定である。

 同発電所の定格出力は、1990kW(キロワット)である。年間発電量は、一般家庭4500世帯の年間使用電力量に相当する。発電した電力は、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)を活用し九州電力へ売電する。今後は、本発電所で発電した電気を「自然電力のでんき」へ供給し販売することを検討している。

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