新型コロナで家庭の光熱費負担は4.4%増加、エネルギー消費は3.7%増にエネルギー管理(1/2 ページ)

シンクタンクの住環境計画研究所が、家庭のエネルギー消費に関する分析結果を公表。2020年7〜9月のエネルギー消費は前年同期比で3.7%増加、実質光熱費は4.4%増加したという。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、外出を控えるようになったことが影響した可能性があるとしている。

» 2020年11月30日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 シンクタンクの住環境計画研究所は2020年11月27日、家庭のエネルギー消費に関する分析結果を公表。2020年7〜9月の世帯当たりのエネルギー消費は前年同期比で3.7%増加、実質光熱費は4.4%増加したという。新型コロナウィルス(COVID-19)の感染拡大の影響により、外出を控えるようになったことが影響した可能性があるとしている。

 今回の調査は。 務省統計局の家計調査(2人以上の世帯)結果をもとに、新型コロナウイルスの感染拡大およびその防止に伴う家庭のエネルギー消費への影響を分析したもの。今回は2020年7〜9月四半期のデータを分析した結果となる。

 同時期に1世帯当たりの電気・都市ガス・プロパンガス・灯油を合計したエネルギー消費量全国平均で6.30GJ(ギガジュール)で、2019年同期間6.08GJから0.22GJ増加(3.7%増)となった。そのうち電気の消費量は3.90GJで、2019年の3.71GJから0.19GJ増加(5.1%増)した。

家庭のエネルギー消費量(電気・ガス・灯油の合計)の前年同期間比較 出典:住環境計画研究所

 昨年にあたる2019年同期のエネルギー消費量は、2018年同期と比べ0.24GJ減少(3.9%減)だったが、その主要因は気温の影響と考えられる。一方、2020年同期のエネルギー消費量は2018年同期と同水準であるものの、気温の影響は2018年と2019年の中間程度の水準に留まっている。このことから、2020年同期のエネルギー消費量の増加は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛の影響が主要因になっている可能性があるとしている。

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