リコーは2021年5月13日、室内照明でも高い発電性能を発揮する固体型色素増感太陽電池モジュール「RICOH EH DSSCシリーズ」の新製品を同月下旬から提供開始すると発表した。IoTデバイス電源向けの太陽電池だ。
リコーは2021年5月13日、室内照明でも高い発電性能を発揮する固体型色素増感太陽電池モジュール「RICOH EH DSSCシリーズ」の新製品を同月下旬から提供開始すると発表した。IoTデバイス電源向けの太陽電池だ。
リコーの固体型色素増感太陽電池は、同社が複合機の開発で培った有機感光体の技術を応用して開発。従来の液体型色素増感太陽電池における電解液を有機半導体材料などで構成しており、電解液を用いる電池が抱える液漏れや腐食といった安全性や耐久性に対する課題を解決した。さらに室内光源波長に適した有機材料の設計および、デバイス構造の最適化を実現することで、倉庫などの明るさの十分でない場所でも高効率に発電できるのが特徴だという。
新製品は従来製品と比較し最大出力を約20%向上。さらにマイナス30度までの低温環境下でも利用可能とした。明機能の付いた冷凍用の倉庫やショーケース内のセンシングなど、多種多様な環境で使用に対応する。
リコーでは主にIoTデバイスの自立型電源として、製造・物流、スマートオフィス/ホーム、介護・医療(医薬品の保管)など向けに、IoTデバイスを供給する事業者に提供を行うとしている。
なお、新製品は3種類のラインアップやサイズは従来のままとしつつ、製品評価用として3種類のモジュールがそれぞれ3個入ったセットを有償(オープン価格)で販売する。
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