シャープが新築住宅に無償で太陽光発電や蓄電池を設置し、ユーザーは発電した電力を定額で利用できる新しいPPA(第三者所有モデル)サービスを発表。6月30日から申込受付を開始する。
シャープエネルギーソリューションは2021年5月16日、新築住宅に無償で太陽光発電や蓄電池を設置し、ユーザーは発電した電力を定額で利用できる新しいPPA(第三者所有モデル)サービス「COCORO POWER(ココロパワー)」を発表した。東京電力グループのTRENDE(トレンディ)との協業によるサービスで、同年6月30日から申込受付を開始する。
新サービスは、太陽光発電システムのみを設置する「ソーラープラン」と、太陽光発電システムと蓄電池をセットにした「ソーラー蓄電池プラン」の2つを提供する。
ソーラープランでは、初期費用ゼロで太陽光発電システムを設置。太陽光発電で発電した電気は、毎月の定額制で使い放題となっている。さらに、毎月140kWh(キロワット時)までの系統電力からの電気も追加料金なしで使用できる。月額料金はガス併用で税込7700〜8800円、オール電化で同8800〜9900円で地域によって異なる。なお、契約容量が6kVAを超える場合、契約容量追加料金が発生する他、140kWhを超えた場合は超過1kWhにつき同25.85円の費用(地域によって変動あり)が加算される。
シャープの試算では、上記の基本料金でカバーできる電気使用量を、太陽光発電による発電量(=自家消費量)160kWhと、電力系統からの電気140kWhの合計で月間300kWhとした場合、これは標準的な3人家族世帯の月間電力消費量の約8割に相当すると試算している(試算条件:契約電流60A、月間電力消費量375kWh、太陽光発電設置容量6kW、月間発電電力量550kWh、うち宅内使用量160kWh、自家消費率29%)。
なお、サービス開始日から10年後に、設置した太陽光発電システムはユーザーに無償で譲渡される。また、太陽光発電の発電状況の見守りや、通常使用時に発生した故障への対応・修理費用などは、月額料金に含まれている。
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