太陽光の「逆潮流」を防ぎ自家消費を効率化、蓄電池も制御できる新型コントローラー：太陽光

コンテックが産業施設における太陽光発電の自家消費向けのコントローラーを新発売。電力消費量に応じてパワーコンディショナーや蓄電池システムの最適制御を行い、逆潮流の発生を最小限に抑え、効率的な自家消費を支援するという。蓄電池の制御にも対応する。

[スマートジャパン]

　制御機器メーカーのコンテックは2021年9月1日から、パワーコンディショナーや蓄電池システムの最適制御を行い、逆潮流の発生を抑制できる自家消費型太陽光発電向けコントローラー「SolarView SC」の販売を開始した。

　昨今、工場や物流施設などの産業施設において、太陽光発電で発電した電力を自家消費する動きが加速している。効率的な自家消費には、消費電力の変動に追従してパワーコンディショナーを素早く高精度に制御し、購買電力量を削減する必要がある。

　新製品のSolarView SCは、こうした太陽光発電の自家消費の効率化を支援するコントローラー。系統電力からの受電ポイントの電力量の収集を行い、これの情報をベースにした受電電力量の変化に対する学習済み推論エンジンを搭載してるのが特徴だ。この推論エンジンによって、消費電力量に応じて太陽光発電の出力を最適に制御し、電力会社への逆潮流発生も最小限に抑えられるという。

「SolarView SC」による自家消費太陽光の運用イメージ　出典：コンテック

　なお、コントローラーの制御対象には蓄電池システムも含まれる。蓄電池と連動したパワーコンディショナーの制御も可能で、日中の余剰電力を蓄電池へ充電し、発電量が不足した場合に蓄電池内の電力を利用するといった運用も可能だ。

　この他、コントローラーとセットで設備の稼働状況や発電量、デマンド監視など、さまざまな情報を閲覧できる管理機能も提供する。