太陽光パネルメーカーで初、ネクストエナジーが環境省の「広域認定制度」を取得太陽光

ネクストエナジー・アンド・リソースが環境省から広域認定制度の認定を受けたと発表。自社の太陽光パネル製品などの広域的な回収やリサイクルを自ら実施し、資源循環の実現を目指すという。

» 2021年11月10日 08時00分 公開
[スマートジャパン]

 ネクストエナジー・アンド・リソースは2021年11月4日、環境省から広域認定制度の認定を受けたと発表した。これにより自社製品の広域的な回収やリサイクルをサポートし、廃棄物の減量や適正処理の実現を目指すという。

太陽光パネルのリサイクルのイメージ 出典:ネクストエナジー・アンド・リソース

 広域認定制度は、地方公共団体ごとの廃棄物処理業に関する許可を不要とする特例制度。通常の場合、製品購入者は、廃棄時に自身で処理委託先を探して契約する作業が必要になる。しかし、広域認定制度に認定されている事業者の製品であれば、廃棄時の処理を販売・製造者に任せることができるため、購入者の負担が大きく軽減されるメリットがあるという。

 また、認定を受けた販売・製造事業者にとっては、購入者のもとから回収した製品を自社技術でリユース品として再販売できる点や、自社製品が不法投棄などの不適正処理に巻き込まれるリスクを低減できるといったメリットも期待でき、競合他社に対して大きな競争優位性・差別化になるとしている。

 なお、今回認定を受けたのは、同社の認定された製品は、太陽電池モジュール、パワーコンディショナー(PCS)、リチウムイオン蓄電池の3種類。太陽光パネルメーカーが同制度に認定されたのは国内初の事例になるという。

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