九電が新たな地熱発電所を建設へ、鹿児島県で2024年度の稼働を計画自然エネルギー

九州電力は2022年4月20日、鹿児島県霧島市に位置する「烏帽子えぼし岳」の北東部において、地熱発電所建設に向けた準備を開始すると発表した。

» 2022年04月22日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 九州電力は2022年4月20日、鹿児島県霧島市に位置する「烏帽子えぼし岳」の北東部において、地熱発電所建設に向けた準備を開始すると発表した。

 同社では1988年に同エリアにおいて調査井を掘削し、地熱資源の存在を確認。以降、NEDOによる地熱開発促進調査を経て、発電所の実現に向けた調査などを継続してきた。今回、霧島市の「温泉を利用した発電事業に関する条例」に基づき、発電設備の設置について申し入れを行い、2022年4月14日付けで市から同意書の交付を受けた。

発電所の建設予定地 出典:九州電力
調査井において蒸気が噴出する様子 出典:九州電力

 発電所は霧島山国有林内に建設する予定で、出力は4500kW、地熱バイナリーサイクル発電方式の発電システムを設置する計画だ。

 今後、2023年6月の工事開始、2024年度末の運転開始を目指し、発電所建設に必要な法手続きなどをすすめる方針。

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