スズキは2022年5月23日、自動車リサイクル料金の収支余剰金を活用した自社公益事業として、市場の廃車から回収した小型リチウムイオン電池をソーラー街灯用電源にリユースする技術を開発したと発表した。
スズキは2022年5月23日、自動車リサイクル料金の収支余剰金を活用した自社公益事業として、市場の廃車から回収した小型リチウムイオン電池をソーラー街灯用電源にリユースする技術を開発したと発表した。
スズキの省エネ技術であるブレーキ回生システム「ENE-CHARGE」では、ブレーキを使って減速する際の運動エネルギーをオルタネータで電力に変換し、それを小型のリチウムイオン電池などに蓄電している。この電力をエンジン電装品、カーオーディオ、メーターなどに活用することで、自動車の燃費を抑える仕組みだ。
こうした小型の車載リチウムイオン電池は、余寿命を残したまま処分されていた。しかしスズキが今回開発したリユース技術を用いると、廃車10台分のリチウムイオン電池を、1基のソーラー街灯の電源としてリユースできるという。
スズキは今回開発した技術について、発生量が増加する使用済み小型リチウムイオン電池の有効利用に道を開くものとし、開発した技術は、自社公益事業の成果として公開することで、技術の普及を図るとしている。
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