JFEエンジが蓄電池ビジネスに本格参入、5MWh級の大型蓄電システムを運用へ蓄電・発電機器

JFEエンジニアリングと同社の新電力子会社であるアーバンエナジーは2022年8月2日、共同で蓄電池ビジネスに本格参入。横浜市鶴見区にある鶴見製作所に大型蓄電池を設置し、2023年春の運用開始を目指す。

» 2022年08月04日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 JFEエンジニアリングと同社の新電力子会社であるアーバンエナジーは2022年8月2日、共同で蓄電池ビジネスに本格参入すると発表した。横浜市鶴見区にあるJFEエンジニアリングの鶴見製作所に大型蓄電池を設置し、2023年春の運用開始を目指す方針だ。

 アーバンエナジーでは、これまで実証用小型蓄電池を活用し、電力卸市場の価格予測や需要予測を踏まえ、手作業で充放電計画を策定していました。今回、JFEエンジニアリングとアーバンエナジーは蓄電池ビジネスへ本格参入をするにあたり、充放電計画の高精度化・自動化を実現できる「マルチユースEMS」の開発に着手する。

 マルチユースEMSは、需要予測や市場価格予測、気象予測などのデータを用いて、その時々に応じた運転方法を自動で判断し、充放電計画の立案を行えるエネルギーマネジメントシステム。この機能により、需要家消費電力のピークカット、電力卸市場の活用、容量市場への対応を最適に組み合わせることが可能で、将来的には需給調整市場にも対応する予定だという。このシステムを鶴見製作所に設置する出力2.5MW、容量5MWhに蓄電池に適用し、蓄電池ビジネスのモデルを構築する。

開発するEMSのイメージ 出典:JFEエンジニアリング

 JFEエンジニアリングのEPC(設計・調達・施工)サービスの実績と、アーバンエナジーの電力運用ノウハウを融合し、蓄電池の計画立案・EPC・運用まで一貫して提供する方針だ。

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