CO2と水素で燃料メタンを合成、IHIが小型のメタネーション装置を販売へ蓄電・発電機器

 IHIは2022年10月21日、二酸化炭素と水素を反応させて合成メタンを製造できる小型メタネーション装置の販売を開始すると発表した。

» 2022年10月24日 19時00分 公開
[スマートジャパン]

 IHIは2022年10月21日、二酸化炭素と水素を反応させて合成メタンを製造できる小型メタネーション装置の販売を開始すると発表した。

 メタネーションとは、二酸化炭素と水素を触媒で反応させることで燃料である合成メタンを製造するカーボンリサイクル技術。事業所などで排出される二酸化炭素を活用し、天然ガスの代替燃料として利用したり、都市ガス導管への注入により他の事業所や一般家庭で使用したりなど、次世代の脱炭素技術として注目されている。

 IHIが開発したメタネーション装置は、サバティエ方式、反応器型式にシェル&チューブを採用したモデルで、1時間当たり12.5Nm3のメタン製造が可能。エンクロージャーの外形寸法は、幅2250mm×長さ6100mm×高さ2850mm。

販売するメタネーション装置のイメージ 出典:IHI

 開発したメタネーション装置は、工場や研究所、事業所などにおけるカーボンニュートラル実現に向けた検討のために試験運用したいという多数のニーズから製品化したものだという。設計標準化により導入コストを抑え短納期での納入を可能とした他、メタン合成に必要な機器をコンパクトな筐体にパッケージ化しているため,短期間で容易に据付することができるとしている。また、装置を複数導入することによりメタン製造量の拡張も可能だ。

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