パナソニックが家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームの戸建住宅向け新製品を発表。コージェネレーションシステムの機能強化や、J-クレジットの認証取得を支援するサービスなどを追加した。
パナソニックは2023年3月8日、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファームの戸建住宅向け新製品を同年4月21日に発売すると発表した。コージェネレーションシステムの機能強化や、J-クレジットの認証取得を支援するサービスなどを追加した。
エネファームでは、発電する際に生み出す熱を給湯や暖房に活用できる機能を備える。今回、排熱のさらなる有効利用に向けて、浴室乾燥機にも熱を利用できる機能を加えた。浴室乾燥の場合はエネファームの温水を最大60分利用可能だという。
また、新製品の外形寸法は、貯湯ユニットの本体奥行を50mm減らし、燃料電池ユニットと貯湯ユニットの本体奥行をともに350mmに統一。さらに設置に必要な奥行を500 mmとした。これにより、民法上で規定されている住宅外壁から敷地境界線までに必要な500mmのスペースにも設置しやすくした。
エネファームでは、2021年度以降の販売モデルから、LPWA無線通信を搭載している。今後この通信システムを活用し、エネファームの利用によるCO2排出削減量を自治体やガス事業者などに遠隔から提供することで、J-クレジットの認証取得などを支援するサービスを提供する。このサービスは2023年度中の運用開始を予定している。
この他、新モデルでは都市ガス機の総合効率は98%、発電効率41%、LPガス機の総合効率は101%、発電効率40%とし、それぞれ発電効率を従来モデル比で1%高めた。それに伴い、新製品では貯湯タンクの薄型化に伴い容量を100Lとしたが、従来製品と同等以上の省エネ性を確保している。
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