“世界最小・最軽量”の家庭用燃料電池に、「エネファームミニ」の新モデル登場蓄電・発電機器

東京ガスと京セラは家庭用燃料電池「エネファームミニ」の新型モデルを2023年1月26日に発売する。従来モデルより小型・軽量化を図ったモデルで、世界最小かつ最軽量の家庭用燃料電池になるという。

» 2022年11月10日 07時00分 公開
[スマートジャパン]

 東京ガスと京セラは2022年11月7日、家庭用燃料電池「エネファームミニ」の新型モデルを2023年1月26日に発売すると発表した。従来モデルより小型・軽量化を図ったモデルで、2社によると、世界最小かつ最軽量の家庭用燃料電池になるという。

新型「エネファームミニ」の熱源機と燃料電池発電ユニット 出典:東京ガス

 新モデルの燃料電池発電ユニットはの部品レイアウトや形状を見直し、現行モデルから17kg軽量化を図った。これにより設置スペースも20%削減できるという。今まではスペースの問題で設置できなかった場所への導入がしやすくなる他、設置工事やメンテナンスの効率化にも寄与するとしている。

 主要部品を改良したことで定格発電効率は現行モデルの47%から50%に向上、総合効率も80%かれあ85%に高めた。本体サイズは燃料電池発電ユニットが800×350×690mm(幅800×奥行き350×高さ690mmで重量は63kg、熱源機は同480×250×750mm、42kgとなっている。

新型「エネファームミニ」の外形寸法 出典:東京ガス

 燃料電池形式は固体酸化物で、定格発電および停電時出力は現行モデルと同じ400W。貯湯タンク容量は20L、保証期間は最大12年。なお、燃料電池発電ユニットは京セラとダイニチ、パーパスで共同開発を行っている。

新モデルと現行モデルの仕様比較図 出典:東京ガス

 この他、停電時発電継続機能を備え、停電時専用コンセントを利用することで家庭用冷蔵庫の使用にも対応する。発電ユニットの耐久年数も従来モデルの10年から12年に延長された。

 なお、新型モデルの導入にあたっては、パーパス、ノーリツ、リンナイ製熱源機のうち、接続確認が完了しているモデルを既に利用している場合、熱源機の新設は不要になる。

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