大幅な見直しが行われたベースロード市場、2023年度初回オークションの結果と分析エネルギー管理(1/5 ページ)

ベースロード電源に対するアクセスの公平性確保や、その活用促進に向けて導入されたベースロード市場。導入から数年が経過し、複数の制度変更が行われたなかで、2023年度の第1回オークションの結果が公表された。本稿では制度変更の概要とともにその結果を解説する。

» 2023年09月21日 07時00分 公開
[梅田あおばスマートジャパン]

 大手電力会社と新電力のベースロード電源(BL電源)へのアクセス環境のイコールフッティングを図り、更なる小売競争の活性化を図る仕組みとして、2019年にベースロード市場(BL市場)が創設された。

 その2023年度第1回オークション(2024年度受渡し分)が8月31日に開催され、1年商品・固定価格取引の約定量は38.8億kWhとなった。

図1.BL市場 1年商品 オークション別約定結果 出典:制度検討作業部会

 これまでBL市場では市場分断による市場間値差の拡大が問題視されていたが、その解消策の一つとして、今回のオークションから「九州エリア」が分割されると同時に、「北海道エリア」は「東日本エリア」に統合されることとなった。

 また、これまでBL市場では1年商品(受渡し期間1年間)のみが取引されてきたが、長期商品取引の要望に応えるため、今回初めて、2年商品が取引された。これらの約定価格は表1、図2のとおりである。

 2023年度オークションに向けては、BL市場の複数の制度変更が行われており、本稿ではその概要をお伝えしたい。

表1.BL市場2023年度第1回オークション約定価格 出典:JEPX
図2.BL市場約定価格の推移 出典:制度検討作業部会
       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.