エクソルは「スマートエネルギーWeek 秋 2023」に出展し、100を超えるチェック項目で太陽光発電所を査定する独自のサービス「XSOL SOLAR STAR制度」をアピールした。
「スマートエネルギーWeek 秋 2023」(9月13日〜15日/幕張メッセ)において、エクソルは太陽光発電の課題解決に向けた各種ソリューションを発表した。なかでも、太陽光版ミシュランガイドとして関心を集めたのが、「XSOL SOLAR STAR制度」だ。
同制度は、太陽光発電所を査定し、ランク付けを行うエクソル独自の発電所評価制度。「設備」「施工」「土地」「法的DD(デューデリジェンス)」「地域への告知」「ハザード」等の観点から、100を超えるチェック項目で発電所を査定し、A(★5つ)〜F(★0)の6段階で評価する。太陽光発電所の評価を★の数で明示する、業界初の“格付け”制度だ。
これまでは発電所の状態を評価する“物差し”がなかったために、スペックが同じであれば、優良でも不良でも同等の価値がある発電所と見なされかねなかった。エクソルとしては、XSOL SOLAR STAR制度による“格付け”を客観的な“物差し”として活用してもらうことで、この状況を変えていきたい考えだ。
この制度は、既設発電所にも新設発電所にも生かすことができる。また、格付けによるメリットは、「発電事業者」「行政・地域」「金融機関」「保険会社」「転売時の購入者」それぞれに得ることができる。例えば、発電事業者にとっては、発電所の価値の裏付けを得ることができるし、評価が低かった場合にも、資産価値向上に向けて修繕点を把握することが可能となる。
行政・地域にとっては、健全な発電所の導入を促進し、劣悪な発電所の指導が容易になる。金融機関は、融資の目安を得ることができ、投資回収リスクの低減にもつながる。保険会社は、保険料の基準として活用したり、更新時の見直しに生かすことができる。セカンダリーマーケットにおいては、ランクに応じた適正価格での発電所売買が可能となる。
太陽光発電のさらなる導入拡大のためには、地域に受け入れられる優良な発電所であることが不可欠だ。そのためには、発電所を公正に評価し得る客観的な基準と、査定業務を実施し得る体制が確立されなければならない。その先駆けとして、エクソルの「XSOL SOLAR STAR制度」に寄せられる期待は大きい。
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