太陽光発電と家電が連携、快適性と省エネを両立するシャープの新サービス：太陽光

シャープが同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」において、太陽光発電システムの電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制する新サービス「ソーラー家電連携」の提供を開始する。

[スマートジャパン]

　シャープは2023年10月24日、同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」において、太陽光発電システムの電気を家電の運転に有効活用し、電気代を抑制する新サービス「ソーラー家電連携」の提供を開始すると発表した。対応する家電の第1弾として、同年11月に発売予定のエアコン「Xシリーズ」から利用が可能になる。

新サービスのイメージ　出典：シャープ

　新サービスでは、シャープ独自のAIが各家庭の発電量と消費電力量を予測し、快適性と省エネを両立するようにエアコンの運転を制御する。昼間に太陽光発電で発電した電気が余る場合には、快適な温度範囲内で通常よりわずかに強めに運転し、電気を有効活用する。また、夜間など発電量が不足するときは、省エネ運転で消費電力を抑える。

　こうした本制御を行うことで、予冷・予熱効果による省エネ効果も得られ、シャープ独自条件による試算では、エアコンの電気代を冷房運転時で約25％、暖房運転時で約20％抑制する効果が得られたという。なお、サービスの利用にはクラウド連携エネルギーコントローラ「JH-RV11/JH-RVB1」などが必要。サービス利用料は無料となっている。

新サービスのによるエアコンの制御例　出典：シャープ

　シャープでは今後、この「ソーラー家電連携」に対応する家電を順次展開していく予定。また、シャープ製の家電だけでなく、他社製のインターネット接続対応家電や住設機器との連携も目指すとしている。