JR東日本が東北電力と卒FIT風力を活用したオフサイトPPA契約を締結。仙台市にあるJR東日本の東北本部ビルに供給する。
東日本旅客鉄道(JR東日本)は2024年1月18日、東北電力の100%子会社である東北エネルギーサービスとオフサイト型電力購入契約(オフサイトPPA契約)を締結したと発表した。同年2月1日から電力供給を行うという。
この取り組みでは、日立パワーソリューションズが保有する秋田県能代市の「能代落合風力発電所」で発電した電力を、小売電気事業者の東北ESCOが仙台市にあるJR東日本の東北本部ビルへ供給する。
同発電所は風車2基からなる出力1.2MWの風力発電所で、2002年12月に再生可能エネルギーの固定買取価格制度を利用して発電を開始。2023年5月にFITの契約は終了しており、いわゆる「卒FIT風力」となっている。こうした卒FIT風力の活用によるオフサイトPPA契約は東北初の事例になるという。
JR東日本の東北本部ビルでは、この卒FIT風力由来の電力で賄えない分を、東北電力が提供する水力発電所由来の再エネ100%電力メニュー「よりそう、再エネ電気」で調達することで、使用電力を実質的に再エネ100%とする計画。これにより、年間約2100トンのCO2排出量削減が見込めるとしている。
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