カゴメが飲料製造工場に蓄電システム、自家消費太陽光の利用率を向上蓄電・発電機器

カゴメが長野県の富士見工場に蓄電システムを導入。自家消費型太陽光発電と組み合わせて、再エネ利用率の向上を目指す。

» 2024年08月30日 18時00分 公開
[スマートジャパン]

 カゴメは2024年8月29日、同社の長野県の富士見工場において蓄電池システムの運用を同年9月から開始すると発表した。既に導入している太陽光発電と組み合わせ、工場運用におけるCO2排出量の削減に活用する。

 富士見工場は2021年から自家消費用の太陽光発電の導入を開始し、購入電力をすべて再生可能エネルギー由来のものに切り替える取り組みも進めてきた。今回蓄電池を導入することで、工場非稼働時に余剰電力となっていた太陽光発電由来の電力を活用できるようにし、より効率的なエネルギー運用とCO2排出量の削減を目指す狙いだ。

 導入した蓄電システムは、ファーウェイの「LUNA2000-2.0MWH-2H1」で、蓄電容量は2032kWh、出力は1000kW。蓄電池の導入とあわせて、自家消費型太陽光発電についても約300kWの増設を行った。なお、蓄電池の納入はReivalueが担当した。

導入した蓄電池と富士見工場の写真 出典:カゴメ

 蓄電システムの導入によって、従来出力を抑えていた既存太陽光発電設備の最大稼働が可能になり、新たに増設した約300kWの太陽光パネルの発電量を合わせて、工場の太陽光発電比率は約3割まで拡大できる見込みだという。

 また、カゴメでは蓄電池を活用して、デマンドレスポンスの実施など、より高度なシステム運用によるエネルギーの効率活用と電力需給の安定化への貢献を目指す方針だ。

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