日本国内でも、E10(エタノール10%混合ガソリン)までの燃料品質については、すでに「揮発油等の品質の確保等に関する法律」(品確法)や道路運送車両法等において、燃料規格が定められている。
燃料供給インフラの観点では、すでにほとんどのSSにおいてE3(エタノール3%混合ガソリン)水準までの燃料対応が可能であるが、E3水準を超えるバイオエタノールを扱う場合、SS内のタンクや計量器等の腐食防止のための対応が必要となる。また、国内のSSの多くは、レギュラーガソリン、ハイオクガソリン、軽油(ディーゼル)の3種類に対応した計量器を備えており、地下タンクもこれに連動して設置されている。SSで取り扱える油種に限りがある中、どのようにバイオエタノール混合比率の高いガソリンを供給していくか、検討が必要となる。
なお車両側では、日本独自の「軽自動車」を除き、普通車新車の多くはすでにE10(ETBEで約22%)混合ガソリンに対応している。
今後、E10を超えるバイオエタノールや、酸素分3.7%を超えるETBEを導入する場合、燃料の安全性や排ガス基準への影響等の検証を経て、速やかに新たな基準の策定が必要となる。
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