東京ガスエンジニアリングソリューションが、ホンダが熊本製作所に20MWhの蓄電システムを導入。既に稼働している太陽光発電と連携し、再エネの有効活用に生かすという。
東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES)は2024年11月22日、本田技研工業(以下、ホンダ)の熊本製作所に合計容量20MWhのリチウムイオン蓄電池を導入したと発表した。既に稼働済みの太陽光発電設備(出力7100kW)と連携した運用を行い、工場の省エネや再エネ活用の促進に生かすという。
ホンダの熊本製作所では、2021年から段階的に太陽光発電設備の導入を行ってきた。現在、合計出力7100kW分の太陽光発電設備を導入しており、2025年には追加で2200kW分の発電設備が稼働する計画だという。発電した電力は、自家消費をメインに活用している。
今回導入したリチウムイオン蓄電池は、これらの太陽光発電設備との連携を目的に導入するもの。容量20MWhのリチウムイオン蓄電池の導入は、国内の工場向けでは最大規模になるという。なお、蓄電システムはGSユアサ、富士電機がサプライヤーとなっている。
具体的な運用としては、太陽光発電設備の発電量が電力需要を上回る休日等に蓄電池の充電を行い、発電量が電力需要を下回る時間帯に蓄電池から電力を供給する。これにより再生可能エネルギー由来の電力を、オンサイトで無駄なく活用する狙いだ。
追加で設置する太陽光発電と蓄電システムは、TGESがシステム設計、施工、メンテナンス・監視、制御などをワンストップで提供する。第三者所有モデルとして提供するため、ホンダ側は初期投資不要で設備を設置できる。なお、TGESがと東京ガスはこうした需要家向けのエネルギーソリューション事業「IGNITURE」を立ち上げており、今回の提供は同サービスの一環となる。
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