近年、DCの大規模化が顕著となっている。ソフトバンクが2026年度に開業予定の苫小牧DCは300MWの受電容量を想定している他、日本各地に数百MWから1GWといった大型DCの計画が公表されている。
電力広域的運営推進機関が取りまとめた需要想定によると、DC等の新増設による最大需要電力(全国合計)は2034年度に715万kW(DC 616万kW、半導体工場99万kW)の増加が見込まれ、需要電力量(全国合計)は2034年度に514億kWh(DC 440億kWh、半導体工場73億kWh)の増加が見込まれている。
これをエリア別に見ると、2034年度に向けて東京エリアへの集中傾向は続くものの、現時点と比較すると、「北海道・東北」「中部・関西」「中国・九州」エリアへもDC等の新増設が進み、各エリアでの電力需要が増加すると想定されている。
なお、NTTのIOWN構想では光電融合デバイスの進化により、電力消費効率は100倍に向上するなど一層の低消費電力化、大容量化、低遅延化が実現すると想定されており、技術開発次第では、DCの消費電力抑制や分散立地の進展が期待される。
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