追加オークションにおける発電方式別の応札容量は、一般水力1.4万kW、石炭等113.6万kW、LNG287.6万kW、石油その他218.0万kW、原子力313.4万kW、その他再エネ0.9万kW、蓄電池4.7万kW、変動(アグリ)6.3万kW、発動指令41.7万kWであった。石炭等のうち、非効率石炭火力の応札は11.9万kWであった。
そもそも調達オークション(実需給年度:2026年度)に応札可能な電源等とは、2022年度メインオークション(実需給年度:2026年度)に入札した上で非落札となった電源等、およびメインオークション時点では供給力の提供が確定していなかった未応札の電源等に限定されている。実需給4年前のメインオークション時点では再稼働が明確ではなかった原子力の一部や、メインオークションでは応札の無かった蓄電池が、実需給1年前の追加オークションという場で応札する機会を得たと言える。
2022年度メインオークションにおける非落札容量は、LNG867万kW、石油398万kW、石炭76万kW、発動指令電源6万kWであったのに対して、追加オークションにおける非落札容量は、石油158万kWであった。
オークションでは個別電源等の落札情報は公開されていないため、正確な比較は出来ないが、2022年度メインオークションで非落札となった電源等と2025年度追加オークションの応札電源等を発電方式別に比較したものが表3である。
例えばLNGでは、メインオークションで非落札となった電源のうち、追加オークションに応札した比率は3割程度であり、一部電源は休廃止に進んだと考えられる。また、応札したLNGのすべてが落札したことは、追加オークションが供給力確保の上で一定の役割を果たしたと考えられる。
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