追加オークションにおける全国の応札価格の加重平均は3,705円/kWであり、2022年度メインオークションの応札価格加重平均1,634円/kWと比べて2倍強となっている。これは図6のように、Net CONE(10,156円/kW)超の応札量が多かったため(2022年度メインオークションでは全体の2.3%)と考えられる。
追加オークションの結果を反映した容量市場での約定総容量は全国で1億6,568万kWとなり、追加オークションの約定量830万kWは、この5%を占める規模である。安定電源について、メインオークションと追加オークションの約定容量を合計したものが図8である。
追加オークションの結果を反映した、容量市場における「調整機能あり電源」の約定総容量は表4の上段のとおりである。なお、表4各エリアの下段の数値(グレー)は2022年度メインオークション時点の数値である。表4最右列の「確保している供給力」には、FIT電源等の期待容量2,147万kWや、容量市場外の見込み供給力控除量177万kWを含んでいる。
追加オークションだけを見ればメインオークション時点よりも容量は増えるはずであるが、実際には一部の電源等の市場退出等による減少があるため、全国の揚水約定容量は147万kWの減少となったほか、関西エリアの「調整機能あり電源」約定容量は144万kW減少であるなど、エリアや発電方式により、増減が混在した状態となっている。
すでに容量市場メインオークションは、対象実需給年度2028年度分まで開催済みであるほか、長期脱炭素電源オークションによる供給力の調達も行われており、当面、「調整機能あり電源の契約容量」は安定的であることが報告されている。
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