シャープが住宅向け太陽光の新FIT制度に対応した蓄電池制御サービスを発表。制度がスタートする10月1日から提供を開始する。
シャープは2025年9月24日、同社のクラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」において、10月1日から始まる新しい固定価格買取制度(FIT制度)対応した蓄電池制御サービスの提供を開始する発表した。
新FIT制度において住宅向けの太陽光発電は、設置後4年間は従来より高単価での電力買取を行うことで初期投資回収を支援し、5年目以降の6年間は市場価格相当での買い取り移行する2段階制となる。
シャープが今回提供する蓄電池制御サービスはこの2段階制に対応するもの。現行のFIT制度では買取単価よりも電力会社から購入する電気の方が高価なため、日中太陽光で発電した電力はなるべく蓄電池に貯めておき、夜間に使用することで電力会社から購入する電気を抑制するように制御している。
一方の新制度では、夜間の電気料金単価が設置後4年間の買取単価よりも安価な電力プランがあることから、夜間電力で蓄電池を充電しておき、昼間に使用することで可能な限り太陽光発電の余剰電力量を増やすようAIで制御する。4年が経過し、買取単価が低下すると、現FIT制度と同様に自家消費を優先する制御に自動で移行する。
同サービスは新制度開始日の2025年10月1日より「COCORO ENERGY」を通じて提供する。対象となるHEMS機器のモデルは「JH-RVB1」で、サービス利用料は無料となっている。
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