従来のシリコン系(ガラス型)太陽電池とは原材料や構造の異なるペロブスカイト太陽電池は、低コストで環境負荷の低いマテリアルリサイクルや廃棄の技術開発が必要とされている。このためNEDOでは、ペロブスカイトに含まれる鉛(0.5g/m2程度)の環境への影響評価を含めた適切な廃棄・リサイクルシステムを確立するための評価・検証を2025年度より行っている。
現時点、ペロブスカイト太陽電池は、製品の品質等を確認する試験の試験条件、プロトコルが確立されていない。このため、GI基金事業における共通基盤技術開発では、信頼性のある性能評価法の開発を進めており、日本から新規の国際規格として提案を行い、2026年度内の発行に向けて国際標準化活動を推進している。
今後はさまざまなペロブスカイト太陽電池の商品化が想定されるが、標準化可能な部分については個社に閉じることなく、共通的なデータの取得と知見の共有を進めていくことにより、ペロブスカイト太陽電池の社会実装を加速する予定としている。
なお、ペロブスカイト太陽電池の安全性や品質保証、認証、製品規格の標準化、サプライチェーンの構築、リサイクル技術の確立など、民間企業が抱える「共通課題」の解決を目的として、一般社団法人日本ペロブスカイト太陽電池普及促進協議会が2026年5月に設立された。今後はペロブスカイト太陽電池製造企業だけでなく、建設業や施工企業などの関連企業が幅広く協力し合う業界団体としていくことが想定されており、国産ペロブスカイト太陽電池のさらなる普及促進が期待される。
日本ペロブスカイト太陽電池普及促進協議会が発足 規格統一など共通課題に対応
ペロブスカイト/CIGSのタンデム型太陽電池 世界最高の効率25.14%を達成
変換効率30.2%のオールペロブスカイト2接合太陽電池 東京大学が開発Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
人気記事トップ10