欧州バッテリー規則では、欧州市場に電池を上市する際の要件として、ライフサイクル全体の温室効果ガス排出量による規制(カーボンフットプリント規制)、責任ある材料調達(デューディリジェンス)、リサイクル規制といったサプライチェーン全体に関するルールが定められている。
これらの規制に対応するためには、GHG排出量や人権・環境リスクといったデータをサプライチェーン上の企業間で共有する仕組みが必要であるため、「日本版バッテリーパスポート」の構築や、蓄電池のリユース・リサイクルの商流の構築に向けた実証が進められている。欧州の再生材使用義務対応に向け、国内では2028〜2030年頃に再生材を使用した電池の製造・販売を目指すとしている。
また、自動車・蓄電池サプライチェーン上の企業間で安全・安心なデータ共有を実現するデータ連携システムの運営を担う事業体として、「自動車・蓄電池トレーサビリティ推進センター(ABtC)」が設立され、2024年5月にサービス提供を開始している。
優れた性能や安全性等が求められる技術的難易度が高い用途や、日本の技術の強みを発揮できる次世代電池で市場を獲得し、産業競争力の強化やサプライチェーンの強靱化が進むことが期待される。
蓄電池ビジネスの「競争軸」に変化の兆し EMS・アグリゲーター各社の最新動向
ペロブスカイトなど「次世代型太陽電池戦略」の進捗状況 普及に向けた新施策も
「蓄電池事業者協議会」が発足 短期的利益だけではない中長期視点での市場育成を支援Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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