太陽光・風力といった変動性再エネ電源(VRE)は限界費用が0であるため、メリットオーダーでは最も後ろの順位(長期固定電源を除く)で出力制御されることとなる。
基幹系統の多くは火力や調整電源などによる潮流が支配的であるため、2031年時点において大半のエリアでは、VREの出力制御に至るような系統混雑は生じないが、VREによる潮流が支配的な一部の基幹系統やローカル系統では、ノンファーム型接続のVREが出力制御される試算結果となった。
表4の緑枠内のように、系統制約によるVREの出力制御電力量は全国合計で約7.3億kWh(移行シナリオ)と増加が見込まれる。全国合計で見れば、需給バランス制約によるVRE制御量約20億kWh(2025年度)と比べると少ないが、エリア別に見ると系統制約VRE制御量は、需給バランス制約VRE制御量(北海道1,624万kWh、東北5.4億kWh)を超過又は匹敵する水準となっている。
将来の供給力・調整力への影響把握の観点から、広域機関事務局では、夏季および冬季の昼間帯・点灯帯で系統混雑(または空容量が100万kW未満)となる基幹系統を、一般送配電事業者の協力を得て調査した。
表5のように、複数のエリアで重負荷期における基幹系統の混雑(または空容量僅か)が見込まれる(赤色文字は昨年より増加)。ただし、混雑設備については、再給電方式により混雑が解消できることが確認されている。
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