自虐的に撮影をふり返る中村さんだが、楽曲づくりは真剣だ。「オファーでは、第1弾、第2弾でダバダをカバーして、第3弾ではオリジナルの新曲を書くはずだったのですが、やっているうちにダバダが大切なものになっていきました。そこで八木さんの家族の許諾をもらって、コラボ曲を作ったのです」
楽曲作成にあたって、中村さんは歴代の「ダバダ」をすべてコンピュータに打ち込み、細かく分析した。そして、「1つもムダなものがない完璧な曲」だと気が付いたという。「何1つ間違いがないのですから、本当に気を使いました。MADE OF GOLDで使っているダバダは、楽器や表現は違っていてもオリジナルどおりです。原曲って、歌から始まって、次にベースが来るんですよ。まさにドリカム、運命を感じましたね(笑)」
CMはドリカムのツアー中に撮影された。CM中に登場するファンもツアー初日にライブを訪れた本物のファンだという。楽屋にはネスカフェ ゴールドブレンド バリスタが置いてあり、スタッフと一緒によく飲んだそうだ。
「新曲は、嘘抜きでゴールドブレンドの香りに影響を受けました。景色や言葉から影響を受けることはあっても、香りからインスパイアされるというのは数少ない経験ですね。作詞は吉田が担当しましたが、これもゴールドブレンドの影響を受けてますよ。3行目から『コーヒーの香り』ですもん。うまく入りましたねえ、さすが吉田さん(笑)」
終始、笑顔でトークを続ける中村さん。ゴールドブレンドとの出会いは1970年までさかのぼる。当時、小学6年生だった中村さんが3時のおやつの楽しみにしていたのが、牛乳で割ったカフェオレ風のゴールドブレンドだったそうだ。
「改めてゴールドブレンドとはどんな存在かといわれたら、シンプルにおいしいなあって思いましたね。1970年からずっと一緒だったんだな、という安心感。ゴールドブレンドは45周年、ドリカムも25周年。これからも挑戦し続けたいですね。到達点というのはないんです、目標はずっと遠くにある。数字のゼロとイチの間には、小数点以下の数字が無限に存在している。そこに醍醐味もあるのではないかと思ってます」
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