1970年にデビューして以来、世界の空で活躍を続けてきたボーイング747。何かと話題の多かった機種だけに、ジャンボ機ならではの裏話やこぼれ話も少なくない。退役が進むジャンボ機特集の第2弾として、今回はそんなエピソードを集めてみた。
ボーイング747は世界中で「ジャンボ機」の愛称で親しまれてきた。なかには大きな飛行機はすべてジャンボ機だと思っている人もいるが、そうではない。この愛称、実は英国ロンドンの動物園にいたアフリカ象のニックネーム「ジャンボ」に由来している。747が登場した当初、あまりに巨大なのでジャンボジェットと呼ばれるようになった。
ただしアフリカ像には、どうしても「大きくて動作がゆっくり」というイメージがつきまとう。それでボーイング社は当初、「ゾウみたいな鈍重な印象はわれわれの最新鋭機にふさわしくない」と大反対。「スーパージェット」という呼び名を浸透させようと仕向けてきた。結果は、スタッフたちのそんな画策もむなしく、ジャンボ機の愛称は世界中の利用者の間に定着して誰もが知るロングセラー機に。
ちなみにエアライン1社のジャンボ機の発注数としては、JALの113機が世界最多で、日本にはとりわけ熱狂的なジャンボファンが少なくない。
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ボーイング787“ドリームライナー”は空の旅をどう変える?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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