改めて、「山歩き時計」を選ぶのに、どのポイントを確認すればいいか。
まず、アナログ針タイプとデジタル表示タイプから。岩崎氏は「頭の中で足し算と引き算が素早くできる人はデジタル、針の角度で直感的に時間を知りたい人はアナログがいいと思います」とのことだ。
岩崎氏はどちらかというとアナログ針タイプが好みだが、正確な時間が要求される登山の場合にはデジタルタイプを着けるという。特にプロトレックPRW-3000シリーズのデジタル表示は、3段表示スタイルのうち、時刻や高度などの測定結果を表示する中央段を特に大きく見やすくしている。これは岩崎氏の要望で実現したものだ。
岩崎氏愛用のデジタル表示タイプの「PRW-3000」シリーズ。写真では「現在の高度:57メートル」を示している。ベゼルのキズは無数の山登りで実際に使用して付いたもの。当然だが動作にまったく影響はなく、このあたりのタフさはG-SHOCKを擁するカシオ製ウオッチならではの強烈な安心感がある続いてバンド素材のタイプについて。プロトレックシリーズには樹脂バンドと金属バンド、ファブリックバンドのタイプがある。「こちらは好みではあります。登山において軽さを求めるなら樹脂タイプを勧めています。一方、金属バンドは少し重いですが汗抜けがいいので、これからの季節にはこちらもいいと思います」と岩崎氏。どれが正解というものではなく、季節やデザインの好み、そして前述した登山のスタイル別に使い分けるのがよいそうだ。
最近の比較的ライトに山歩きを楽しむ中高年の登山ファンは、実は圧倒的に女性の方が多いという。そんな女性ファンは、おそらく普段の生活で身に着ける時計と、山歩きで使う時計を使い分けている。また「山ガール」という流行ワードに象徴されるように、特に女性ハイカーは自身好みのファッションとして鮮やかな色味のウエアを好んで着ていたりする。こんなファンはトータルのカラーバランスを意識し、時計のカラーはベーシック色(ブラックやグレー)を選ぶ傾向にある。
対して、アースカラーのウエアを好む女性は、同様の理由で色味の強い時計を求めるという。そんな後者のスタイルの人に向け、スリムでコンパクトなPRW-3000シリーズは、2014年モデルで、青、ピンク、黄という鮮やかなカラーバリエーションも新設した。こちらはプライベートでのファッションウオッチとしても機能しそうだ。
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