海外出張を「楽しい」に変える、3つのカンタンな方法木村奈津子の知っ得トラベラー通信(1/2 ページ)

» 2014年11月28日 19時00分 公開
[木村奈津子Business Media 誠]

著者プロフィール:木村奈津子

慶應義塾大学商学部卒、ワシントン大学留学。消費財の海外マーケティング、インターネットマーケティングを得意とし、ソニー、アマゾンドットコムなど複数のグローバル企業で常に日本文化と海外文化の狭間に立ってきた。

仕事、プライベートで海外40都市以上に居住+旅行する大の海外好き。現在は世界最大のオンライントラベル会社エクスペディアの東アジアのマーケティング責任者で、旅行癖がさらに加速中。


 海外出張、みなさんはどうしていますか?

 一番の目的は、もちろん仕事ですよね。でも、現地の空気をまったく楽しめずに帰ってきた……なんてこともよく聞きます。業務、スケジュール、予算など、あらかじめ定められたこと、そもそもやってはいけないことは当然順守しつつも、それらを逸脱しない範囲で自分の時間を持つくらいは許されるはずです。せっかく海外まで行ったのに、仕事場とホテルの往復だけではあまりにもったいない! 限られた時間の中でいかに現地での時間を楽しむか、いくつかポイントをご紹介しましょう。

photo (出典:羽田空港Webサイト)

初級編 「食事」を充実させるには?

 もっとも手軽に“海外感”を得られる手段が「食事」です。その土地の名物を味わうのが一番です。

photo 手軽に“海外感”を得られるのが「食事」ですよね

 現地スタッフや顧客との会食、接待や、一緒に出張した同僚などと食事をすることは多いでしょう。それ以外に、滞在中の何食ぶんかは自分好みの食事ができる機会もあるはずです。

 そんな限られた食事で失敗しないためにはどうしたらよいのでしょう。時間に余裕があるなら、ガイドブックや口コミサイトで現地のグルメ情報くらいは集めたいところです。その上で「ホテルのコンシェルジュに聞く」と、より詳しいお店の情報が得られます。ただ、コンシェルジュはまず、“いかにも観光客受けしそうな高級店”を勧めてきます。そういったお店は、高級すぎて1人で入りにくい場合が多いので、「地元の人に人気があって、1人でも入りやすい店で」と具体的に伝えるとよいでしょう。

 実際に街を歩きながらお店を探す場合はどうでしょう。こちらは「メインの通りを避ける」がポイント。狙い目は、メイン通りから1、2本入った場所にあり、地元の人で賑わっているようなお店です。安くておいしいものに出会える可能性が高まります。アジア圏などには、日本語や英語など複数の言語で書かれたメニューを用意するお店もよく見かけます。現地の言語に疎いならとても安心ですが、料理や値段が「観光地/観光客仕様」になっていることもあります。味や値段にこだわるなら「現地語メニューのみのお店を選ぶ」のもポイントです。

 このほか「屋台やフードコート」も、手軽に、安く現地のB級グルメが味わえます。レストランでは、予算的にも量的にも、それほど品数を頼めません。1人ならなおさらですね。屋台やフードコートならば、少しずついろいろな種類の料理を味わえます。「現地のデパートやスーパーマーケット」でローカルなお惣菜やスイーツなどを調達し、部屋でのんびり楽しむのもいいですね。現地のスーパーは、ちょっと気になる現地の食べ物やお菓子を気軽に試せるほか、現地らしいお土産を探すのにも適していたりします。

photo 屋台やフードコートへ行くのもお勧め
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