海外出張を「楽しい」に変える、3つのカンタンな方法：木村奈津子の知っ得トラベラー通信（2/2 ページ）

[木村奈津子，Business Media 誠]

中級編　朝や就寝前の「すき間時間」で現地気分を満喫

　仕事の合間に、ちょっとした自由時間ができたとしましょう。その短い時間を有効活用するには、「マッサージ」がお勧めです。例えば、韓国や台湾、タイといったアジアの国なら、店舗数が多く、そこそこ手軽な価格帯なので、短時間で想像以上にリフレッシュできます。

ちょっと時間が取れたなら「マッサージ」がいいですよ

　これらの国でもっとまとまった時間が取れたのなら、思い切って「近くの観光地を訪れてみる」のもいいですね。限られた時間を有効に使うには「タクシー移動」が便利です。その際は、現地のタクシー価格の相場を最低限調べつつ、流しではなく、「近くのホテルから乗車する」と、ある程度安心できます。ほかには「映画館」もおすすめのスポットです。日本で公開前の作品が観られることもありますし。

　数日滞在するなら、「少し早めに起きて、朝の時間を活用する」のはいかがでしょう。近くの公園や朝市を散歩すると、地元の人の生活やその土地ならではの光景に出合えます。“海外感”、けっこう得られます。

　また、ぜひ挑戦してほしいのが「オーダーメイド」です。韓国や香港、タイ、ベトナムなどがよく知られていますが、コートやバッグなどの皮製品、ジャケットやワンピースなどが安く、しかも早くできるので、出張などの短期滞在でも気軽に試せます。お店にもよりますが、前日の夜にオーダーして翌朝には完成しているなんていることも珍しくありません。お気に入りの服のコピーを作ってもらう──などで遊ぶのも面白いですよ。

「オーダーメイド」に挑戦するものアリです

上級編　現地での「人脈の作り方」いろいろ

　ひとり出張は、相手に気をつかう煩わしさがありません。ただ、食事はちょっと寂しく感じることもあります。なら思い切って「現地の人と仲良くなってみる」というのはいかがでしょう。

　ツカミは、食べ物の話題がお勧めです。レストランでテーブルがとなりになった人に「それ、おいしい？」と聞いてみたり、「この店のこれ、すごくおいしいよね」と問いかけてみましょう。レストランでの食べ物の話なら自然に会話のきっかけにできます。

　つい消極的になりがちですが、「言葉に自信がなくても何とかなる」ものです。だって、日本で同じことされたらどうでしょう。うれしいですよね。思い切って話しかけてみると、新規のビジネスパートナーが見つかった、なんて思わぬ出会いにつながるかもしれません。

　最後に「現地で行われているちょっとしたイベントに参加する」と一気に知り合いが増えます。現地でのイベント探しには「Meetup」というスマホアプリを使っています。「ビジネスアイディアを話し合う」といったかなりカタめのものから、「おいしいバル巡り」「映画好き集まれ！」といったものまで多様です。同じ趣味や興味を持った人が集まる小規模なイベントなので、いきなり参加もウエルカム。気軽に参加してみましょう。人脈ができるだけでなく、語学を磨くのにも役立つと思います。