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PC導入で変わったことといえばSurvey Weekly Top 10

» 2004年09月08日 21時01分 公開
[松山由美子,ITmedia]

 2位の厚生労働省「技術革新と労働に関する実態調査結果の概況」のニュースでは、コンピュータ機器導入による業務の変化に関する質問が目を引いた。事業所、労働者とも「知識、技能が必要になった」がトップだが、2位は、事業所側は「単純作業のウェイトが大きくなった」で、労働者側は「業務の処理スピードが速くなった」という回答結果になっている。

 コンピュータの導入により、たしかに「入力する」といった手間は増えたかも知れないけれど、その後集計したり、データを分析したりする際には、手作業で行っていたときに比べて確実に省時間化されているはず。単純に「余計な仕事が増えた」とは言い切れないんですよ、部長。

 その昔(ってそんな昔じゃないです。念のため)、出版社に勤務していた頃、原稿は原稿用紙に手書きだった。初めてPCで原稿を書いたとき、目の前にはだだっぴろい横書きエディタ。頭に浮かんだ言葉をアルファベットの組み合わせでタイプし、しかも漢字に変換する、という感覚にも慣れておらず、なかなか筆(タイプ?)が進まない。しょうがないので、いったん原稿用紙に書いて、それをタイプした。今では笑い話だ。

 原稿の書き方も、アナログ時代はある程度、メモや頭の中で構成を考えて書き始めたけれど、とにかくまずタイプして、それに足したり引いたり肉付けしていく方法に変わった。当然“コピペ命”だ。このスタイルになってはやン年。発想法からして違うので、もう手書きには戻れないかもしれない。

 さて、お待ちかね今週のボツニュースは、ビールの消費量、ミネラルウォーターの銘柄ランキングなどの「そそる」ニュースを退け、内閣府の「国民生活に関する世論調査」。なんとかIT関連のネタはないかと探してみたが見つからず、このコーナー行きとなった。

 新聞などでとりあげられていることも多い「生活の程度」に関する回答をみてみよう。自分の生活の程度は、世間一般から見て、どの程度と思うか聞いたところ、全体では、「上」は0.7%、「中の上」9.6%、「中の中」52.8%、「中の下」27.1%、「下」6.5%という回答に。

 これを世帯収入別に見ると、以下の表のようになる。

世帯収入 該当者数 上(%) 中の上(%) 中の中(%) 中の下(%) 下(%) わからない(%)
100万円未満 193人 0.5 1 22.3 37.3 31.6 7.3
100万円〜200万円未満 379人 0.5 2.4 36.9 37.7 16.6 5.8
200万円〜300万円未満 722人 0.4 4 41.6 40 12 1.9
300万円〜400万円未満 735人 0.5 5 51 35.8 5.9 1.8
400万円〜500万円未満 644人 0.6 6.4 51.6 35.1 5.3 1.1
500万円〜600万円未満 565人 - 8.7 59.3 26.4 4.1 1.6
600万円〜700万円未満 475人 - 9.1 62.9 24.8 1.7 1.5
700万円〜800万円未満 384人 0.5 13.8 62 20.1 2.9 0.8
800万円〜1000万円未満 431人 0.9 15.8 62.2 17.6 1.9 1.6
1000万円〜1200万円未満 230人 1.3 26.1 60 10.9 0.9 0.9
1200万円以上 300人 3.3 30 54 10.3 1.3 1

 額に関わらずほとんどの人が「中」だと思っているという結果に。しかし年収1200万以上でも、自分の生活を「下」と思っている人がいるんですねぇ…。ほかにも興味深い質問&回答はいくつかあったけど、一気にやる気が失せました。はい。

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