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矢野経済研究所、2004年度バイオメトリクス市場調査結果を発表

» 2004年10月19日 16時47分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は10月19日、「2004年版 バイオメトリクス市場に関する調査」の結果を発表した。同調査は、バイオメトリクスベンダーおよびシステムインテグレーターを対象に、同研究所専門調査研究員による直接面接取材を行ったもの。

 これによると、国内バイオメトリクス市場全体の規模は、金額ベースで、2002年度(2002年4月〜2003年3月)が63.1億円、2003年度(2003年4月〜2004年3月)が65.7億円、2004年度予測(2004年4月〜2005年3月)が87.6億円だった。また、需要予測については、2010年度予測(2010年4月〜2011年3月)で272.2億円が見込まれるという。

グラフ バイオメトリクス市場全体の国内市場規模推移と需要予測グラフ

 2004年度市場規模予測における需要分野・用途別の割合を金額ベースから見ると、出入管理用途が36.2%(31.7億円)、PCなどのアクセス用途が49.7%(43.6億円)、機器組み込み用途が2.5%(2.2億円)その他が11.6%(10.2億円)となる。

 また、これを識別方式別の割合から見ると、指紋認証(4種類合計)が68.3%(59.8億円)、虹彩認証が3.9%(3.4億円)、顔貌認証が3.1%(2.7億円)、掌形認証が0.5%(0.5億円)、声紋認証が0.7%(0.7億円)、署名認証が0.9%(0.8億円)、静脈認証が14.6%(12.8億円)、その他が8.0%(7.0億円)と算出している。

 同研究所では、バイオメトリクス技術を活用したサービス市場などが将来的には派生市場として存在していくことになると分析しており、派生市場の具体例としては、クレジットカード認証やECなどの「認証サービス市場」、防犯や警備などの「セキュリティサービス市場」、パチンコやゲームなどの「アミューズメント分野市場」を挙げている。

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