コラム
» 2009年09月07日 07時40分 UPDATE

Microsoftは“怪物”Vistaを葬り去ろうとしている?

Microsoftは、Windows 7がいかに優れているかを示すことで、Vistaの心臓に杭を打ち込もうとしているのだと思う。

[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 この前の夜、映画チャンネルをザッピングしていたら、30年ほど前のひどいB級スプラッタ映画をやっていた。マスクをかぶった殺人鬼が、芝刈り機を安全の手引きでは決してお勧めされていないやり方で操りながら走り回るような類の映画だ。こんな話をしているのは不眠症の危険性を説くためではなく、この映画に出てくる怪物がWindows Vistaをちょっと連想させるからだ。

 映画の怪物のように、Vistaの影はMicrosoftを不気味に覆い続けている。Windows 7に関する記事はすべて(わたしの記事も含め)前バージョンを取り巻くネガティブな評判を取り上げなければいけないことになっているかのようだ。もちろん、そうした記事の下に投稿された読者コメントを見てみると、時折、「Vistaはいつもちゃんと動いている」と主張する投稿を目にすることもある。ありがたいことだ。だがそのような人の十数倍の数の人が、Windows XPとの互換性問題や、Vistaがプロセッサを無駄に酷使することに文句を言っているようだ。

 そこでMicrosoftは、Vistaを終わらせることにした。映画のラスト10分で、生き延びるためには殺人鬼と戦うしかないと決意した金髪のチアリーダーのように。Microsoftは9月1日の記者会見で、Windows 7をIntelの「Montevina」「Lynnfield」「Westmere」プラットフォームと一緒に使うと、Vistaよりも速く動くことを示そうとした

 デモでは2台の同じ構成のThinkPad T400を用意し、片方にはVista、もう片方にはWindows 7を搭載した。Windows 7とIntelプラットフォームを組み合わせると、バッテリー駆動時間が20%長くなることも示そうとした。

 もちろんこの種のデモの性質として、この結果は非常に主観的だ。ハード構成を変えれば、処理速度やバッテリー駆動時間は大きく変わるかもしれない。だが、ここではそんなことは重要じゃない。Microsoftは、Windows 7の方がいかに優れているかを示すことで、Vistaの心臓に杭を打ち込もうと、あらゆる面で力の限りを尽くしているのだと思う。

 このやり方に効果はあるだろうか?

 Vistaの問題がさんざん書き立てられたために、一部のユーザーはAppleやオープンソースプラットフォームへと乗り替えている。Windows 7で彼らを説得してMicrosoftの側に引き戻せるかどうかは大いに疑問だが、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは最近のアナリスト向け説明会で、MicrosoftはWindows 7リリース前から既に、最大のライバルであるAppleに対して市場シェアを固めたと話していた

 IT管理者などを対象とした90日間の無料トライアルなど、Windows 7を中心としたほかの取り組みも、中小企業や大企業にWindows 7を使ってもらうことを目指している――もしかしたら、Vistaをもっと早く捨ててもらう狙いもあるかもしれない。

 しかし、MicrosoftはWindows 7をリリースしたあとでもVistaをサポートし続ける。つまり、怪物は少なくとももう少しの間、うろつき続けるということだ。

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Windows 7 | Windows Vista | XPモード | Microsoft


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