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» 2009年03月30日 18時19分 UPDATE

3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術:学ぶモチベーションを維持する一番大切なこと

今まで21回に渡って、結果を出すための勉強にどう取り組むかをご紹介してきました。最終回は、モチベーションをどうやって維持するか――です。重要ですよね。

[水野浩志,ITmedia]

 今まで21回に渡って、結果を出すための勉強にどう取り組むかをご紹介してきました連載「3分で読める! 隣のヤツより成果を出す勉強術」最終回の今回は、最も重要な「学ぶモチベーションをどうやって維持させていくか」について話したいと思います。

その管理職のモチベーションが上がった質問とは

 先日、管理職の人たち向けの研修を行っていたときのこと。参加者の1人と話していたんですが、どうもその人は、仕事に対してのモチベーションがもう1つ上がらないご様子でした。

 もちろん、責任ある立場にいらっしゃいますし、当然ながらその職責を果たすだけの能力もある人です。やる気がないわけではありませんが、立たされた立場からくる責任感の方が強いとのことでした。ですから、やりたい気持ちよりも「やらねば」という気持ちが強かったんですよね。

 まあ、働く動機がしっかりしていて、それが仕事のモチベーションを生んでいるのであれば問題はないわけですが、私が見る限り、いまいちスッキリしていないように感じました。

 せっかくなら「やりたい! という気持ち」を持って仕事に取り組めたらと思い、ちょっと手探りでいろいろ質問をぶつけてみました。すると、ある質問をぶつけたときに、顔色がぱっと晴れやかになったのです。その質問とは「なぜ、この仕事に就こうと思ったのですか?」という質問だったのです。

忘れてはいけないのに忘れがちなもの

 最近つくづく思うんですが、人間って忘れてはいけない大切なことを忘れてしまう生き物なんですよね。

 いや、もっと正確に言うと、忘れてしまうというよりも、思い出さなければいけないときに、思い出せないと言った方がいいかもしれません。その忘れがちで思い出せないものの中で、一番大切なものが、

  • 初心

 なのではないかと思うのです。社会人として、成果を出すために何かを学び始めた時なども、人は何らかの想いを胸に抱いてそれに取りかかることが多いでしょう。その時に抱く想いは、時にかなり強力なものとして、自分のモチベーションを高めてくれます。

 しかしながら不思議なことに、どんなに強烈であった想いも、たいていの場合、時とともに薄れてしまい、いつしかその想いすらも忘れてしまうようです。そうなると、強い想いを持って始めた学びも、いつしか惰性でこなしてしまったり、やり続ける意義を感じなくなってやめてしまったり、といったことになってしまうのです。

 先ほどの話に出てきた管理職の人も、責任ある立場ゆえのやる気というものはお持ちでしたが、内発的なモチベーションというものが持てなかったようなんですよね。しかし、「なぜ、この仕事に就こうと思ったのですか?」と聞いたところ、就職したばかりの頃まで記憶を掘り起こし、自分が今の会社を選んだ理由を思い出したんです。そこまで思い出すと、「そうそう、こんなことをしたいと思ったからなんだよ」と顔色が変わったんですよね。

 初心とは一番忘れてはいけないもの――でありながら、現実には一番忘れやすいものでもあるようです。もしあなたが、色々なことでやる気がなくなっていると感じていたら、

  • なぜそれを始めたのかという初心を、もう一度思い出す

 と、ひょっとしたら新たにやる気が生まれるかもしれません。

初心を忘れないためには

 では、初心を忘れないようにするにはどうしたらいいでしょうか。1つには、初心を紙に書き留め、常にそれを目につくところに置いておき、折に触れて読み返してみる、という事が考えられます。これは、忘れないという意味においては、大変効果があります。

 しかし実際にやったとしても、時が流れていくうちに「だんだんやる気が失せてしまった」という人もたくさんいます。つまり、初心とは、忘れないようにするだけではいけないものなのかもしれません。

 初心とは、それを始めるに当たっての動機となった想い。しかし、どんなに素晴らしい想いもそれが全く変わらないままでいると、気持ちが慣れてしまい、動機付けしにくくなってしまいます。それを避けるためには、初心を思い出しながらも、

  • 動機付けとなる想いを常に育てていく

 のも、1つの考えです。私の場合も、この仕事を始めたころの初心はあります。ですが、それだけでなく、この仕事に取り組むに当たっての想いを常に見直し続けているのです。

  • 仕事に取り組む想いをブラッシュアップする

 ことで、質の高いモチベーションを生み出し続け、常にやりがいを感じながら仕事に取り組み続けていきたいですね。

著者紹介 水野浩志(みずの・ひろし)

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 マイルストーン代表取締役。「社会に活き活きと働く大人たちを生み出す」をスローガンに掲げ、リーダーシップやモチベーション創造、自己表現力養成をテーマにした企業研修や公開セミナーを実施。また研修・セミナー講師向けに、具体的な成果を生み出す効果的なカリキュラムの構築手法や講師としてのマインド、人間力創りの指導も行っている。現在、日刊(平日)で、メールマガジン「1回3分でレベルアップ! 相手の心を掴むトーク術」を発行中。


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