話題のファイル管理ソフト「FenrirFS」。キーボードショートカットを工夫すると、ランチャーとしても利用できるのです。
机の上はきれいに片づいているのに、PCのデスクトップはファイルで埋め尽くされている、という人が、わたしの周りにもけっこういます。
以前、仕事術系の雑誌で佐々木さんのPCのデスクトップを拝見し、HDDのアイコン以外は何もないのに衝撃を受けました。ファイルをどこかにすべて片付けてしまって、不安にならないのですか?
これまでにも何度か書いたことがあるのですが、本来は「不安になる必要がある」のです。不安にならないと、デスクトップの上に締め切り間際の作業ファイルが存在していても、平気で見落としてしまうのですから。
不安になるからこそ、仕事で使うファイルを探し、探すことによって注意がそのファイルに向けられ、注意が向かうことでやる気が高まるのです。このプロセスがないと、仕事を進める上でむしろ面倒なことになります。
これを前提とした上で次に問題になるのが、ファイルをいかに簡単に見つけられるか。わたしはHazelというファイル整理ツールを使っていますが、これはMac専用です。幸いWindowsユーザーであれば、今話題のFenrirFSを使うことができます。
これはまさに今回の質問者さんにはうってつけのツールで、散らかったファイルをすべて選択し、メイン画面上にドラッグ&ドロップするだけで、「デスクトップの整理」と「FenrirFSへの登録」が同時にできます。登録したファイルはファイルの拡張子で自動整理したり、タグやファイル名で検索できるようになるのですね。
インタフェースはGmailライクで、キーボードショートカットをGmailと共通のコマンドに設定すれば、さらにさくさく操作できるのもいい感じです。ショートカットアイコンを大量に登録して、キーボードショートカットで素早く呼び出すことで、ランチャーとして使うというのも面白いでしょう。
わたしは今ではWindowsを使うことはかなり少なくなりましたが、このツールを使うようになってから、ファイル管理が非常に楽になりました。
デスクトップアイコンの数。今回紹介したようなツールで解決してみましょう。
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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