妻からの「今晩の夕飯、食べるの?」を防ぐ方法あなたの不安、見積もります

「妻にiPhone 4を譲って、私のGoogleカレンダーの予定を共有したい!」――という願いがようやくかないました。そこで私の選んだアプリは……。

» 2012年05月11日 15時25分 公開
[佐々木正悟,Business Media 誠]

 先日ようやくiPhone 4Sを入手しました。発売からだいぶ経ってからの購入に、我ながら「遅すぎ」とツッコミたくなります(夏にもiPhone 5が出るとのうわさもありますが、本当ならとても悲しいです……)。

 さて、気を取り直して今回のテーマに入ります。実は、ずっと前から「iPhone 4Sを買ったら実行しよう」と思っていたことがありました。それは「妻にiPhone 4を譲って、私のGoogleカレンダーの予定を共有したい!」ということです。

 食事の準備などもあるため、妻は私の予定をことごとく把握しておきたい思っていたはず。実際に月の初めになると、家族で使っている紙のカレンダーに私の予定をすべて書き込まなければならないほどでした。この作業があまりにも面倒であまりにも不毛だったので、どうしても妻にスマートフォンを持たせ、私の全予定をWeb経由で確認できるようにして欲しかったのです。

 前述した通り、その目的を先日果たしました。Googleカレンダーを共有設定して、妻もそれを閲覧できるようにしたわけです。

 共有設定したGoogleカレンダーを閲覧できればアプリは何でもいいのですが、私は「SnapCal」を選びました。高速な表示と画面の見やすさに好感を持っていたからです。画面切り替えもすばやく分かりやすいと思います。


設定のしやすさは妻にはあまり関係ないですが、実際に設定する私には重要です

 設定のやりやすさも特徴ですが、今回はなによりもGoogleカレンダーの共有だけを優先しました。恐らく妻はアプリの設定などなにもしません。カレンダーを見るだけでしょう。それであれば高速で見やすければそれでいいのです。

 また、妻は今までずっと週間表示の手帳を使っていました。なのでSnapCalの予定表だと分かりやすいでしょう。人は見慣れた形式で見ないと同じ情報でもなかなか見ようとしないものなのです。


ウィークリーの手帳を使っていた妻にとって右の画像のような週間表示は重要

 こうしておけば、私が出先で新しい打ち合わせの新しく予定を入れたり、懇親会などのために遅くなる場合でも、予定を編集すればリアルタイムで即座に伝わります。

 メールのコミュニケーションの方が分かりやすくて親切かもと最初は思いましたが、こういう定期的に使うものはすぐ慣れます。妻も最初はこの方法を「面倒だ」と思っていたようですが、どう考えても抜けのある紙のカレンダーを眺めていても分からないことは多いし、出先では確認できません。夕食のことを最も考えているスーパーマーケットで私の予定を知りたくなることも多いと思います。そんな時、家のカレンダーに何が書いてあってもたいして意味がありません。その点、iPhoneを持っているところで私の予定が全部分かれば、夕食の要不要もその場で判断できて便利なわけです。

 現に私の全予定を完璧に把握できるようになった妻は、予定のことで私に何も言ってこなくなりました。隠し事をしなければならないケースでは、このやり方だといかにもリスキーですが、私はそういうことが全然ない人間なのでこの方式はとてもストレスフリーで助かっています。

先月の木曜日:「Mission Control」でのタスク管理、続けてる?

 先月の連載で触れたアプリやサービスを振り返って、筆者がまだ利用しているかどうかを赤裸々に告白するコーナー「先月の木曜日」。先月は「『気が付いたらTwitterしてた』を防ぐ――Mac OSの『Mission Control』でタスク管理術」でした。

 今もずっとこのやり方を続けています。今はさらに右側に2つのデスクトップ画面追加し、EvernoteやSafariがそれぞれ全画面を占めるようにしています。このやり方は私にかなり「仕事を進めさせる」強制力を持っています。ちょっとやそっとでは「脱線する画面」にたどり着けなくなるからです。

 ちなみにEvernoteでは作業に専念。作業に没頭したいため、あえて全画面表示にしています。しかもEvernote用と決めたデスクトップ以外では使えないように設定しています。Safariの方はGoogleドライブやLivedoorリーダーだけを利用。普段のWebブラウザとしてChromeを使っていますので、やはり他のデスクトップではSafariは開かないんですよね。

書籍『記録するだけでうまくいく』のご紹介

記録するだけでうまくいく

 「領収書をすぐ失くしてしまう」「ランニングはいつも三日坊主」「仕事の段取りが苦手」「読んだ本の内容が思い出せない」「ダイエットが続けられない」――。そんな日々のモヤモヤも、ライフログをつければ全て解決できます。そんなライフログの付け方を学べるのが本書『記録するだけでうまくいく』です。

 ライフログとは、自分の毎日の仕事や生活、行動を記録すること。スマートフォンの普及とともに、近年急速に広まっています。「なんでも記録するのって大変そうだけど、何の役に立つの?」。そう思う人もいるかもしれません。

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 ライフログとは記憶のバックアップ。「体験を再生できる」「記憶力が良くなる」「仕事に役立つ」「習慣を作り、自分の成長につながる」「体験を共有できる」「整理できる」――。今まで仕事や生活に役立つとされてきた断片的な記録をトータルにバックアップしてくれるもの、それがライフログなのです。スマートフォンをお持ちなら、今日からでもライフログを始められますよ。

筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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