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» 2013年11月29日 11時00分 UPDATE

トップ3%の人の仕事のルール:同じ本を繰り返し何度も読む (1/2)

本は、著者が人生をかけて気付いたことや身に付けた知識を、わずか数千円で手にできるありがたいもの。繰り返して読んでも、そのときの自分の年齢や心理状態によって、まったく違う内容に感じることがあります。

[石原明,Business Media 誠]

集中連載「トップ3%の人の仕事のルール」について

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 本連載は、石原明著『トップ3%の人だけが知っている仕事のルール』(中経出版)から一部抜粋、編集しています。

トップ3%に入るような成功者は、少し違った基準で仕事をしています。その基準の多くは、細かいスキルや能力を伴うものではなく、仕事に対する姿勢やモノのとらえ方に関するものです。

ビジネスやプライベートに関係なく、人生において望んだ結果を得るために必要な知識や考え方の基準、さらにはお金の使い方や学習の方法まで、幅広い分野について「教訓=インストラクション」という形でまとめました。

「効率の悪さ」も利益につなげる。読むだけで最強のビジネスパーソンになれる50の法則を紹介。心を身軽にしポジティブな人生を送るための、珠玉の言葉と具体的な方法論を説いた1冊です。


5人の著者のすべての本を読む

 本ほどありがたいものはありません。

 なぜなら、著者が人生をかけて気づいたことや身につけた知識を、わずか1000〜2000円程度という値段で手にすることができるからです。

 私が本から得た利益は、金額にして何億円にもなるはずです。仕事柄、本に書かれた別の視点からモノの見方やアイデアが生まれることが多く、その利益は計り知れないのです。

 しかし、最近ではあまり本を読まない人が多いようです。本から恩恵を受けてきた私からすれば、実にもったいないと思ってしまいます。

 そもそも、あまり本を読まない人は、「面白い本に出合っていないから読まない」という人が多いのではないでしょうか。ですから、まずは面白い本に出合うことからスタートしましょう。

 人間関係でもそうですが、「とっつきにくそうだ」「怖そうだ」と思った人と何かのはずみで話をしてみたら、相手のことが分かって急に好きになる……、そんなことがありますよね。

 それと同じで、出合いがいいと、本も好きになってしまうものです。だから、最も望ましいのは、自分の友達で本をたくさん読んでいる人、特に自分の考えと近い人に、おすすめの本を聞いてみることです。または、自分が尊敬している人に、どんな本がいいか聞いてみるといいでしょう。

 紹介された本を何冊か読んでみて、「これは面白いな」と感じる本に出合えたら、そこから楽しい読書の旅がはじまります。

 剣の達人、宮本武蔵がまだ若いころのエピソードです。

 武蔵はとにかく悪さばかりしたので、あるとき村人たちに捕えられ、何日も木に吊つるされてしまいました。死んでしまうかというくらい衰弱したときに、名僧・沢庵和尚(たくあんおしょう)に助けられ、和尚の知り合いの大名の城に預けられます。

 こらしめのために武蔵が入れられたのは、城の天守閣のなかにある部屋。「ここから3年間は外に出てはならない」と言われます。

 武蔵は、最初はふてくされ、退屈を紛らわすために寝てばかりいました。それでも何かをせずにはいられなくなって、本を読み続けたのです。彼が閉じ込められたのは実は書庫で、膨大な数の本が置かれていました。

 3年が経ち、城の外に出てきた武蔵は、まるで別人のように立派な人物になっていたといいます。読書には、こんな力があるのですね。

書かれた順に片っ端から読む

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 面白いと思える本に出合えたら、その著者の本をできれば全部、書かれた順に片っ端から読んでいくといいでしょう。その人の頭の中が全部分かるようで、考え方の参考になります。

 すべて読み終わったら、次のステップとして、少なくとも5人くらいの著者について、同じように書かれた順にすべての著書を読んでいきます。

 同じ人の本を読むという人はよくいるのですが、1人しか読んでいないと考え方に偏りができてしまいます。

 人は、はじめて出合うインパクトの強いものにかぶれてしまう傾向があります。だから、宗教や自己啓発セミナーにはまり、考えが凝り固まってしまうようなケースも起きるのです。

 5人の著者は、それぞれの分野で1つのことを完成させた人であったり、尊敬すべき生き方をしている人であることが大切です。その人たちの考えに触れることで、自分のなかに感じ方や判断の受け皿ができるようになります。

 こうやって、考え方の基準をいくつももった人は、たとえインパクトの強いものに遭遇しても、それに引きずられて自分をなくしてしまう、ということはありません。

 自分のなかのベースをつくるために、何人かの意見をバランスよく取り入れることが大切です。

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