金曜の晩が最高、日曜の晩は憂うつやる気がわいてくるたった1つの方法

給料をもらうために、仕方なく仕事をしていても何も楽しくない。仕事が好きだと言って、楽しそうに働いている同僚がうらやましいとも思う。似たような経験は、だれにもあるのではないだろうか。

» 2014年07月15日 11時00分 公開
[榎本博明,Business Media 誠]
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連載「やる気がわいてくるたった1つの方法」について

『やる気がいつの間にかわいてくるたった1つの方法』

本連載は、心理学博士・榎本博明氏著、日本実業出版社刊『やる気がいつの間にかわいてくるたった1つの方法』から編集転載しています。

「日曜の夜は憂鬱(ゆううつ)になる」「自分に合った仕事に巡り会えればきっと仕事を楽しめるのに」――。そう考えている人たちに向け、「自分に向いている仕事さがし」ではなく自分の「仕事づくり」のコツとして仕事を意味づける“ストーリー”をキーワードに解説しています。

そのコツを習得すれば、転職することなく、今の仕事に対して自然にやる気がわいてきて、仕事を楽しめるようになるといいます。

どうせ働くのなら、楽しみながら働くコツを身につけてみるのはいかがですか。


 ある企業研修で、会社勤めの20〜30代の人たちに、仕事や会社生活に関係する最近の思いを語ってもらった。

 ある男性は、自分は給料をもらうために仕方なく仕事をしている感じで、何も楽しくないし、仕事が好きだといって働くことを楽しんでいる同僚がうらやましいという。

 「同僚の中に、仕事が好きだと公言しちゃってるヤツがいるんです。僕なんて、給料をもらうために仕方なく仕事しているみたいなもんだし。早く帰りたいなあって考えてる。べつに家に帰ったって楽しいことがあるわけじゃないんですけどね」

 別の男性は、ただ何となくルーティンをこなすだけの仕事生活を物足りなく思い、仕事力アップを目指してみたが、何をやっても続かないという。

 「これから何十年も仕事生活が続くんだと思ったとき、このままではいけないなと思ったんです。ただ受身で、義務みたいにルーティンをこなすだけの仕事生活っていうのは、何か寂しいなと。最低限の義務以上に、自発的に何かやりたい。仕事力アップにつながる何かを。そこで、仕事力を高めるセミナーに出たり、資格取得を目指して勉強を始めたりしました。でも、続かない。学校時代を思い出して、やっぱり私は根気がないんだなあと呆れてしまいます」

 また、ある女性は、つぎのように語った。

 「金曜日の夕方になると何か気分は上向きになって、仕事終わったー、これから2日以上自由だーって感じで。憂うつなのは日曜日の夕方から夜。休日が終わっちゃうよーって。そんな周期の繰り返し。これがずっと続くと思うと、どうなんだろう、これでいいんだろうか、仕事変えたほうがいいのかなって思うこともある。でも、どんな仕事に変えたらいいのか分からない。仕事を楽しんでいる自分っていうのも想像できないなあ」

 彼らに共通するのは、何か物足りなさを感じつつ仕事生活を続けているということだ。程度の差はあっても、似たような思いに駆られた経験は、だれにもあるのではないだろうか。

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