土肥: ちょっと広いスペースの土地があれば、そこに喫煙所を設置して、いわば“集客装置”の役割で人を集める。タバコを吸っている人たちは、敷地内にある自販機を目にして、「ちょっと缶コーヒーでも買おうか」となる。結果、スキマ デパートの売り上げが伸びるという形ですね。ちなみに、喫煙所の広さはどのくらいで、1日にどのくらいの人が利用しているのでしょうか?
岡部: 10坪前後のところが多く、利用者は1日1000人から1500人ほど。多いところだと、2000人を超えることも。
土肥: 2000人! それはスゴい。人がたくさん集まれば、自販機の売り上げを伸ばすだけでなく、違う展開もできそう。
岡部: 都内在住の人で喫煙家はどのくらいいるのか。ちょっと調べたところ、300万人ほどいるんですよね。ただ、そうした人たちがどういった行動をしているのかといったデータは、ほとんどない。喫煙所を利用しているのはどういった人たちなのか、いつ吸っているのか、どこで吸っているのかなど。行動分析ができるデータを集めることができれば、なにか違ったことに役立てることができるかもしれません。
土肥: その情報は、どのようにして手にいれるのですか?
岡部: 現在、喫煙所にはカギがついていません。20歳以上であれば利用できるわけですが、そこにカギをつけてみてはどうか。じゃあ、どうやってそのカギを開けることができるのか。QRコードを使えば、うまくいくのではないかと考えているんですよね。
アプリをダウンロードして、個人情報を登録してもらう。個人情報をどこまで登録してもらうかといった課題はありますが、年齢は必要。喫煙所を利用する際には、QRコードをかざせば扉が開く、といった仕組みですね。こうしたアプリの開発はすでに終わっていて、あとは導入するタイミングだけ。
土肥: 喫煙所にカギを設置して、利用者の個人情報を取得する。で、次の一手は?
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