ドコモも参入の中古スマホ販売、各社あの手この手の保証やサポート房野麻子の「モバイルチェック」(3/3 ページ)

» 2022年04月08日 17時22分 公開
[房野麻子ITmedia]
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踏み込んだ保証サービスも

 しかし、リユースモバイル・ジャパンの理事長で、ニューズドテック(旧:携帯市場)社長の粟津浜一氏は「ユーザーの不安は拭えていない」と語る。そこでニューズドテックはさらに踏み込んだサービス「NewsedPhone(ニューズドフォン)」の提供を開始した。

 NewsedPhoneは、保証サービスが付帯している中古スマホだ。同社が独自開発したスマホ故障診断アプリ「スマホカルテ」をプリインストールしており、端末の状態をユーザー自身がチェックできる。チェックして“故障前サイン”が出たら、原則、同一端末と交換できる。保証サービスの契約期間は2年間。購入する際は、端末代金に加え、それぞれの端末代金に応じた「NewsedPhone月額利用料」(税込み300円から)を支払うことになる。2年間、端末の交換を行わなかった場合は、端末を無償で交換できる。

ニューズドテックが開始したNewsedPhone。端末に応じた「NewsedPhone月額利用料」(=保険料)が毎月かかる。端末の交換時には、保証サービス契約の再登録、解約を選択できる。途中解約も可能だ。

 NewsedPhone月額利用料は端末によって金額が異なり、高額端末ほど利用料も高い。月額500円から、ものによっては1000円を超える場合もあり、大手キャリアが提供する保証サービスよりも高額だ。ユーザーにどれだけ支持されるか注目していきたい。

 中古スマホ市場が拡大するとともに、「中古だから仕方ない」では済まさないユーザーも増えてくるはずだ。中古車ショップのように、取り扱う商品のクオリティ、サービス内容でショップ自体が評価されるようになるかもしれない。中古スマホショップも、安心へのさらなる工夫、充実のサービスが求められる。

筆者プロフィール:房野麻子

大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。その後、出版社に転職。男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。モバイル業界を中心に取材し、『ITmedia Mobile』などのWeb媒体や雑誌で執筆活動を行っている。最近は『ITmedia ビジネスオンライン』にて人事・総務系ジャンルにもチャレンジしている。


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