各種の撮影機能に目を向けよう。撮影モードは、シーンの自動認識が働く「iAUTO」モードのほか、19種類のシーンモード、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出など一通りのモードを完備する。
ボディ背面には、十字ボタンのまわりにホイール状のメインダイヤルを、右上にサブダイヤルをそれぞれ装備。これらの回転操作で絞り値やシャッター速度をダイレクトに調整できる。露出補正は、上部の露出補正ボタンとダイヤルの併用で行うが、メインまたはサブダイヤルのダイレクト操作に露出補正を割り当てることも可能だ。
ISO感度とホワイトバランス、ドライブモード、AF方式の主要4機能は、十字ボタンを押すことで設定画面を呼び出せる。またOKボタンを押した場合には、「ライブコントロール」と呼ばれる設定画面が表示される。
この画面では、前述の4機能を含む主要な撮影設定のパラメータを素早く調整できる。ライブコントロールを表示した状態で、INFOボタンを押せば、従来のフォーサーズ機と同じ設定画面「スーパーコンパネ」表示に切り換わる。ライブコントロールとスーパーコンパネは、見た目のGUIは異なるが、自分にとって使いやすいほうを利用すればいい。
さらに撮影モードの状態でINFOボタンを押すと、液晶画面の表示が、情報表示ON/OFF、ヒストグラム表示、拡大枠表示、比較表示、方眼表示、黄金分割表示、目盛表示などに切り換わる。初期設定の状態では、自分にとって不要な画面まで表示されてうるさく感じるなら、カスタム機能メニューの「INFO表示設定」を変更しておくといいだろう。
そのほかカスタム機能メニューでは、Fnボタンや十字ボタンの割り当て機能の変更、AF方式、MFアシスト機能、マイモード設定、電子水準器、ノイズ低減、ホワイトバランス補正といった、機能や画質、操作性に関するさまざまな詳細設定ができる。最初はちょっと面倒だが、自分の使い方に応じて各項目を設定しておくことをお勧めする。
個人的には、初期状態だと詳細設定の煩雑さに悩まされることが多かったが、カスタム機能によって各種操作を自分流に変更することで、徐々に慣れることができた。ただ、電子水準器を表示するとシャッター速度や絞り値が表示されないことや、ISOオートでの感度が撮影時には分からないことなど、最後まで違和感が残った部分もある。今後のファームウェアアップデートなどで、操作性全般のブラッシュアップに期待したいと思う。
ユニークな機能としては、「E-620」などのフォーサーズ機から継承したアートフィルターや、マルチアスペクト、多重露出などがある。アートフィルターとは、極端に高彩度になる「ポップアート」やソフトタッチの「ファンタジックフォーカス」など6種類のエフェクトを加えて撮影するモード。静止画だけでなく動画にも適用できる。また、RAWで撮影しておけば、付属ソフト上でアートフィルターを加えることも可能だ。
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