前回(高倍率スリムデジカメ7機種を比較する(前編)――テレとワイドの写りはどう違う?)は最近大きなジャンルを形成している各社高倍率スリムデジカメの概要を紹介し、あわせてテレ/ワイドの写りを比較した。
後編となる今回は各社が力を入れている「夜景」と「動画」、それに各機種固有のユニークな機能を紹介していく。
・世界最薄10倍ズーム、フルHD動画も撮れる「IXY 50S」
・センサー内センサーで超高速AF実現の15倍ズーム機「FinePix F300EXR」
・GPS搭載の“旅カメラ”LUMIX、パナソニック「DMC-TZ10」
・GPSにフルHD、便利で楽しいお出かけカメラ「DSC-HX5V」
・スリムボディに10倍ズーム、カシオ「EXILIM Hi-ZOOM EX-H15」
・夜景に強い世界最薄10倍ズーム、ニコン「COOLPIX S8000」
さて夜景。かつて夜景モードといえば「三脚にセットしてISO感度を抑えてスローシャッター」が定番だった。しかし、最近は三脚を使った夜景と手持ち夜景を区別し、シーン自動認識で「夜景」と判断されると、手持ちで撮れるぎりぎりのセッティングをしてくれるようになった。
よって、今回の基本作例は「手持ちで撮った夜景」である。ISO感度は800くらい。さらに、裏面照射型CMOSセンサー搭載モデルとFinePix F300EXRは連写して合成(重ね合わせ)することでよりノイズの少ない写真を撮れる機能を持つため、それも合わせて掲載した。
やはり手持ちで夜景を撮るなら「連写して合成」系の夜景モードが強い。FinePix F300EXRは単純な位置あわせと合成のみなのか画角が狭くなり、動いているもの(歩く人など)が多重露出のように半透明に重なってしまって今ひとつなのだが、DSC-HX5V、IXY 50S、CX4の3モデルはきれいに合成されており、クオリティも高い。
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