Salesforce.comのWinter '05版は、顧客らのフィードバックによって、さらに豊富な機能が追加されている。過去の案件や傾向を分析する機能や、顧客に納入した製品をきちんと把握し、更新やアップセルを効果的に行える機能も備えた。
Customforce.comも同様で、ナレッジベースをYahoo!のようにカテゴライズできるようになったほか、カスタマー向けにセルフサービスポータルを簡単に開設できる。Sforceが提供するSTAPI(Sforce Telephony API)を利用すれば、Alcatel、Aspect、Avaya、Cisco Systems、Genesysといったテレフォニーソリューションと統合することもできるという。
Sforceは、Salesforce.com/Supportforce.comの機能を拡張し、オンデマンド型の新しいアプリケーションを開発するプラットフォーム。Salesforce.com製品のすべての機能がWebサービスとしてエクスポーズされ、さまざまなデバイスのアプリケーションや既存のエンタープライズシステムと容易に統合できるようになる。しかも、これらのサービスは統合されており、月額ベースで提供されるのが特徴だ。
現在、Sforceのコミュニティーには3000のデベロッパー、750の企業、そして100のISVが参画し、Salesforce.comベースのカスタムCRMソリューション開発に取り組んでいる。今回のDreamforce 2004では、「On-Demand Marketplace」がオンライン上に開設され、60以上の製品やサービスにアクセスできるようになっている。
ベニオフ氏は、1970年代のMainFrame Architecture、そして1990年代のClient/Server Architectureへと進化したコンピューティングは、インターネットやその標準的な技術の浸透によって、Winter '05でベールを脱いだOn-Demand Architectureへと進化すべきだとする。
「クライアント/“サービス”は全く新しいモデルになる」(ベニオフ氏)
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