ソフトバンク登壇! 「ケータイキャリア三国志」の舞台にケータイルネサンスは起こるか 第1回(2/2 ページ)

» 2006年09月15日 08時00分 公開
[アイティセレクト編集部]
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キャリア三つ巴の戦いにポータルも絡む

 ボーダフォンの新社名は「ソフトバンクモバイル」。10月以降のサービス名には、「ソフトバンク/SoftBank」の名あるいは「S!」といったロゴが付く。唯一、インターネットサービス名「Vodafone live!」だけは、「Yahoo! ケータイ」と、ヤフーの名が入ることになる。

 その「前説」は、すでに始まっている。7月4日から、「Vodafone live!」のトップページのトップメニューに「Yahoo! JAPAN」の文字が入ったのだ。つまり、「Vodafone live!」につなげば、一番目に付くところにヤフー(Yahoo! モバイル)への入り口が待ち受けるようになったのである。

「Yahoo! JAPAN」の文字が嫌でも目に入るようになった「Vodafone live!」のトップページ。

 「『Yahoo! JAPAN』という一行を入れたその日に、ボーダフォンからヤフー(モバイル)へのアクセスが一気に6倍になりました。携帯電話を使って、インターネットへアクセスしたりコンテンツを見ることが、いかに今まで不便であったことかと(いうことです)。これからは、もっともっと使いやすくし、ヤフーが持っているコンテンツを携帯電話(の世界)に融合させていく。そういうことを今、準備中でございます」と、孫氏は力説した。

 「準備中」とされているものの一つは、「Yahoo! ケータイボタン」の設置だ。これは、端末に専用のボタンを設け、そこを押せばそのままヤフーのサービス画面につながるというものである。10月1日から正式にサービスインとなる。「iモード」も「EZWeb」も、まだボタン一つでダイレクトにインターネットにつながるような仕組みになっていないことを考えると、画期的な試みといえる。

ソフトバンクの決算説明の場で紹介された「ヤフーボタン」のイメージ。

 こうしたことは、要するにヤフーが、「Yahoo! ケータイ」という一キャリアのインターネットポータルとして独占的なポジションに就いたことを示している。このことが、とりわけPCインターネットのポータルの競合らを「三国志」の戦いへ扇動することになったのである(発売中の「月刊アイティセレクト」10月号第1特集「ケータイビジネスの地殻変動を追う! ケータイルネサンスは起こるか」より)。

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