シモハナ物流、走行情報からガソリン代を減らすシステムを構築

シモハナ物流は富士通の支援で、35の営業所における伝票の管理や売り上げ集計を行うシステムと、荷物を運搬するトラックの走行距離や場所を記録するシステムを構築した。

» 2008年10月21日 20時33分 公開
[ITmedia]

 シモハナ物流は、35の営業所の収支およびトラックの運行情報を管理するシステムを富士通のデータセンター内に構築し、アウトソーシング形式で運用を開始した。システムを導入した富士通が10月21日に発表した。

 シモハナ物流ではガソリン価格の高騰に伴い、燃料費などの経費負担が増えていた。各営業所で使用する燃料費などを迅速に把握し調整することで、企業の収益を向上させることが求められていたという。

 収支を管理するシステムでは、倉庫での保管、仕分け、運送に掛かる費用などの項目の管理基準を統一した。手作業による日次、月次、年次の伝票管理を自動化し、リアルタイムに売り上げを集計できるようにした。経営分析や判断の迅速化を狙う。

 運行情報を管理するシステムでは、GPSレシーバで位置情報を記録できるデジタル式運行記録計をトラックに搭載し、運転中の速度やエンジン回転、作業場所、走行軌跡などを記録する。燃料費の削減につながる効率的な配送ルートを選び、トラックの速度の制限もできる。

 これらのシステムを連携することで、同社の営業所では既存の業務を変更することなく、収支管理ができるようになった。全社的には、燃料の使用量をコントロールし、サービスの質を低下させずに荷物を運送できるとしている。

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